キョウキ物件

キョウキ物件


 こういった交通安全プレートでは車がとにかく悪役になってることが多いし,運転者が悪人面してることも多いわけですけれども,このプレートの運転者はもう,完全にイっちゃってますですね。
「路地・障害物から 飛び出すな 走る凶器が」と書かれているんだけれども,凶器であると同時に狂気も走ってきているようなんでした。

 こんな車がきたら,右左よく見て手を上げて青信号で横断歩道を渡っていてもムダなような気がするわけでした。だって…ねぇ。もうナイフ振り回してたりするわけだし。それでもブレーキはちゃんと踏んでるようではありますけれども。

 しかし,この飛び出してる男性の緊迫感のなさというのもなかなかのものでありますね。むしろ,運転する側からすれば,この男性のほうが凶器にあたるかもしれない。運転者はそれで人生棒に振っちゃうこともあるかもしれないし。

 まぁでも実際に物理的に痛い思いをするのは轢かれるほうであって,ヘタをすればただの肉塊になってしまうかもしれないんでありますね。
 そんな意味で,このプレートのスポンサーが肉屋さんであるというのは,非常に意味が深長であると思われるんでした。
 いやもちろん乙川精肉店さんで,そんなお肉を売ってるわけではないですけれども。なんてことは言わずもがなですが。


 ということで,あんまりミンチにはなりたくないでありますね。

 いやこれは先のプレートとはまったく関係ないんですけれども。
 工事現場なんかで側溝を一時的にふさぐ,金属の板のようなんでした。よくあるもので普段あんまり目にもとめないと思うんだけれども,あまりにハッキリと「民地へ返す」と書かれているので,目をひいてしまうんでありますね。

 それにしても「民地へ返す」とはなんぞや。やはり「ミンチへ返す」なのか? ヤクマルさんの脅し文句か?
 しかし「返す」ということは,人間というのはもともとがミンチなのか。神様は,ひき肉を成形して人間をお創りになったのか。まず世界にミンチありきか? なんのことやら。

「走る凶器」は亀田町・東本町4あたり。
「民地」は新潟市・上大川前通9あたり。