くずれ物件
くずれ物件
…なんだか,この100m先へ進むともうグッチャグチャな目にあってしまいそうでありますね。ただの壊れた標識だと思って無視して進んでいくと,突然何か得体のしれない力で車が押しつぶされたりしそう。
で,付近の住人は慣れたもので,「ああもう,最近の若い人は標識見ないのかね…」なんて言いながら淡々と残骸を片付けるのかもしれない。
いやそんなことはないかもしれませんが。しかしまぁ,自分の未来を暗示する標識というがあったら,ちょっとコワいでありますね。
たまに,上の本標識部分がなくなってしまって下の「ここまで」という補助標識だけが残っているようなのがあったりするけれども,そんなのを見ると「うわ。オレの人生ここまでか」なんて思ってしまうわけでした。
ご覧のとおり,この道は「県営農道 砂崩線」なんでした。ああ。なんか走りたくない…。
夜,車一台だけで走ってると,どこからかサラサラという音が。その音が徐々に大きくなってきて,気味が悪くなってアクセル全開にするけれども,気がつくと車のまわりは砂で埋まっていてタイヤは空回り。叫んでもどこにも声は届かず,逃げ出すことも出来ないまま砂は車を埋めていって…。
夜が明けると,何事もなかったように静かないつもと同じ農道に,壊れたメガネだけが落ちている…。(出演:ゲゲゲの鬼太郎などに出てくる,水木しげる描くところのメガネで出っ歯のお兄さん)
というようなお話をつい考えてしまったりするんでした。
※砂崩というのは,この辺の地名であります。この辺のというか,この道路の先,亀田町の方にあるわけですが。
そんなわけで砂崩地区にお住まいの方,もしこれを読んでいても気を悪くなさいませんように。妖怪を使って仕返しとかしないでください。お願いします。
「100m」は弥彦村・平野あたり。
「砂崩農道」は横越町・川根町5あたり。