効果物件

効果物件


 こういう立派な電柱広告というのは費用がいかほどかかるのか私は知らないわけなんですけれども,まぁタダではあるまいと思われるんでした。
 広告だから,おそらく1年にいくらとかいう計算がされるんではあるまいかと思うんだけれども,その広告費をつかって何を訴えるかというと「私たちのミラーを大切にしてね!」ということなんでした。

 まぁ,普通なら手書きのハリガミあたりで済ませるような内容でありますけれども,電柱広告にしてしまうあたり,お金持ちなんでありますね。もっともこのミラー自体が「私たちの」ということで自前のもののようだから,広告費くらいはどうということもないのかもしれないですが。

 しかし,このミラーおよび電柱広告の持ち主はおそらく保育園だと思われるわけで,「園児募集!」なんていう直截的な広告を出すよりも「自費でミラーを設置するほど私たちは園児の安全を願っているんですよ」ということを暗示する方が広告効果はあるかもしれないんでした。


 こちらのカンバンは,とにかく何かを「みんなの力で今すぐに広げ」たいらしいんだけれども,一体何を広げればいいのかよくわからないんでした。

 カンバンの上のほうを見ると小さく「愛の声かけ運動」と書いてあって,おそらくこの運動を広げたいらしいというのがようやくわかるんだけれども,普通はもっとこの運動そのものに関する標語を掲げるんではあるまいかという気がするですね。
 まるで「交通安全の標語をよく読もう」という標語のようであります。あるいは,政策を実現するために政権を得ようとするんではなくて,政権を得るために政策を考えているようなものか。あ,風刺だ。


 かと言って,こういうのもどうか。
 こちらは「あいさつ運動」のカンバンなわけですけれども,「あいさつ運動」というよりも「あいさつ」そのものでありますね。まぁ,こういう運動をする場合は,「あいさつをしましょう」と促すよりも,「自らあいさつをする」という方が効果があるわけですが。でも,人間がやるならともかく,カンバンだけじゃ効果はなさそうであるなぁ。

「ミラーを」は栃尾市・山田町あたり。
「ひろげよう」は荒川町・坂町あたり。
「あいさつ」は長岡市・宮内3あたり。