デフレ物件2
デフレ物件2
かつては町内に一軒はあった,日用雑貨やら簡単な飲食物なんかを売っている「××商店」のようなお店。いわばコンビニエンスストアの旧形態のようなそういったお店も,ほとんど見なくなっておりますね。
まぁ,街を歩いていると,営業しているお店もけっこう見かけはするけれども,じーさんばーさんが道楽でやってるような感じを受けたりするんでした。
写真は,おそらくかつてはそういうお店であっただろうお宅の正面入り口。いや今でもやってるのかもしれませんが。訪れたのが日曜日の午前だから,単に休日でやっていなかったのかもしれない。
その入り口に貼られていたのが,ペプシの広告シール。ビン入りペプシの300mlで50円とか60円というのはかなり安そうだけれども,まったく同じ商品で値段が違うというのはどういうことかと思ったりするんでした。
デフレも極まってきて,広告を変えるまもなく値下がりしていったのか? ちがうか。
それとも,ビン入りを60円で買って,飲み終わったらビンを返すと10円戻してくれるのか? ちがうんだろうな。なんかそういうのも懐かしいけれども。
値段からしても,この広告自体が古いんだろうなぁ。色もあせてなくて,あんまり古くは見えないけど。
懐かしいといえば,私が中学校の頃は学校帰りに飲むのは「パンプル」というジュースでありましたね。B丹山小学校のわきにあるお店で,40円だったような。「今日はパンプっていこれー」などと,すでに「パンプる」という動詞になっておりました。
今はほとんどビン入りのジュースというのも見なくなったし,当然ビンの自動販売機というのもほとんど見ないでありますね。お金を入れるとビンを1本だけ引き出せるわけだけれども,同時に2本引いたらどうなるだろうかなんていうのは誰もが考えたことかもしれない。私は小心者だったからやりませんでしたが。
そしてその販売機に付属の栓抜きで王冠をとることが出来たときには,大人になったと思ったもんであります。なんか,コツがいるのね。実際はそれができたからといって大人でもなんでもないのだけど。
しかし販売機に限らず,あの王冠を栓抜きでとることができるようになるというのは大人への階段のワンステップだったような気がするけれども,今のお子さんがたはあの経験はしないんでありましょうか。
王冠の裏には当たりがあったり色んな国旗が描かれていたりして,あれも楽しかったんだけど,子どもの頃のそういう経験というのは大人になっても引きずるもんでありますね。今でもビールを抜いた時なんか,王冠の裏をつい見たくなってしまったりするのは私だけでありましょうか。
しまった。今回はこの写真をもとにして,経済学的に見た日本社会の現状にスルドク切り込もうかと思ってたのに,懐古ネタになってしまった。まぁいいや。
横越町・中央5あたり。