バット物件

バット物件


 跨線橋下の空間を利用して作られた小さな公園に貼られたハリガミ。
「(注意)この園内での バットを振る あそびは 禁じます(町会)」ということなんでした。跨線橋下だから狭いし天井はあるしということで,バットを振ったりしたら危ないであろうということは納得いくでありますね。

 しかし「バットを振るあそび」というと通常は野球になるわけでありますけれども,あえてそういう抽象的というか具体的というか(どっちだ)な表現にしたのはなんでだろうかと思うと,いろいろ考えてしまうわけなんでした。

1.バットを振るのは危ないから禁じるが,キャッチボールまでは禁じたくなかった。
 まぁ,この辺が一番考えやすいところでありましょうか。あるいは,スイカ割りに苦い思い出があったりするか。

2.最初は「野球」としていたが,近所のナマイキなお子様を注意したところ,「野球は9人対9人でやるもんだもんねー。これはただバットでボールを打ってるだけだもんねー」などと言われた。 
 ナマイキと言っても,こんな理屈を言ってくるようなのはまだカワイイでありますね。最近のお子様などというのは,「っせんだよ。じじい!」とか言いながら無視したりしそうであります。
 まぁそのくらいならまだしも…。

3.先日バットを振り回して武器にするオヤジ狩りにあい,そいつらが「Yo!こんな面白いあそびは他にないZe!」などと言っていた。
 となるとちょっとタイヘンでありますけれども,彼らがこのハリガミを見て自粛するかどうかは疑問であります。

4.夜な夜なカップルがやってきて,内蔵(内臓?)のバットを振って火遊びをして教育上よろしくないし何よりもはや役に立たなくなってしまった自分のバットがくやしい。
 いや火遊びの場合あんまりそのバットを振ったりはしないかもしれないけれども,そういう遊び方もあったりするのかもしれない。私は経験値が低いので知りませんが。

5.バットマン(黄金バットも可)がここで女の人に「あなたとは,ほんの遊びだったのよ」とふられてしまい,かわいそうだった。
「バット」とファーストネーム(なのか?)で呼び捨てにするあたり,かなり彼らと親しい人なのかもしれないでありますね。

 …ああ,もう何がなんやら。あとはみなさん考えてくださいませ。

 新潟市・幸町あたり。