足物件

足物件


 関西の人はもうとにかく毎日食べない日がない,一家に一台それを作るための器具がある,と噂されるたこやきですけれども,新潟ではまぁそれほどでもないわけでありますね。
 私も嫌いではないというよりむしろ好きなのだけど,食べるのは年に数回か。蒲原まつりや白山まつりの屋台で食べるか,近所の「みかづき」で「イタリアン」を買うついでに買ってくるくらい。

 そんなわけで,私自身あんまりたこやきというものをじっくり観察したこともないし作ったこともないわけなんですけれども,通常たこやきに入っているタコというのは「足」ではないんでありましょうか。
 写真のお店では「足のある」たこやきを珍味として売り出しているようですが。

 食材として人気のあるタコの部位というとやはり足であって,頭というか胴体というかあのボヨンとした部分の方がコストがかからないということで,たこやきの材料としてはそのボヨンが使われるのが常識なんでありましょうか。その辺私は全然わからんのですけれども。

「足のある」という表現もひっかかるところでありますね。「足が入っている」んじゃなくて,「足のある」。というのは,小さな1センチくらいのミニタコみたいのが丸ごと入っているということか。それは確かに珍味かもしれない。

 あるいは,たこやきの皮というか外周のボワボワ部分の形が,タコのように足のある形になっているということか。ちょうど,隣でやってる「たいやき」がタイの形をしているように,タコの形をした「たこやき」。でもそのくらいじゃ珍味とは呼べないなぁ。

 ちょっとどんなものか味わってみたいところでありますけれども,扉に貼ってある赤い紙によれば,10月まで夏休みということらしいんでした(撮影は7月)。
 まぁ夏祭りなんかに出張してるのかもしれないけども,そうでなければ生活大丈夫なのか? そんなにもうかってるのか? あるいは夏の間は南半球で商売してたりするのか?

 もしかすると,夏の間はオーストラリアでコアラ焼きとかカンガルー焼きとか作ってたりするのかもしれない。コアラ焼きとはいかなるものであるか。たいやきのように,コアラの形をしてるだけというような食べ物ならいいけれども,たこやきのように,中にコアラのに(以下自粛)。

…まぁしかし,「たこやき」と「たいやき」というのは2文字目を反転して90度回転しただけの違いでありますけれども,コンセプトというのが大きく異なるものでありますね。
 なんだこの結論は。

※新潟県外の方へ
 上の方の文章で,「イタリアンを買うついでにたこやきを買う」という部分に違和感を感じることがあるかもしれませんが,新潟で「イタリアン」と言った場合は「イタリア料理」のことではありません。(36へぇ)
 新潟における「イタリアン」のなんたるかを知りたい場合は「みかづき応援隊」などを参照しましょう。

「足のあるたこやき」は長岡市・宮内3あたり。