ABO物件

ABO物件


 何を隠そう私の血液型はAB型でありまして,何かの折にそれを告げる機会があると,だいたい周囲の人間に「ははぁ。うんうん」と納得されるわけなんでした。

 私は血液型に明るくないので,それがどういう納得なのかは薄っすらとしかわからないわけですが。しかし察するにたぶん,いわゆる血液型性格判断というものに照らした場合に,それに合致する部分が私には多々あると,客観的に見てもそうであると,いうことではないかと思われるわけなんでした。

 まぁここでAB型人間の性格とはいかなるものであるかとか血液型性格判断の是非について語っても不毛であるので,語りませんけれども。
 というような物言いがAB型的なのかもしれないなぁ,と思ったりもするわけですけれども,よく知らないんでした。

 そんなわけで,写真の物件。献血ルーム前のカンバンでありますけれども,なにやら「OB型の血液」が不足しているらしいんでした。

 むぅ。最近は単にB型というんではなくて,OB型とかBB型という分類の仕方もするのかと思ったりするですね。
 輸血するときに問題になったりするんでありましょうか。たとえば,几帳面なAA型の人に「私の身体にOの因子をいれないでくれぇっ」なんて言われたりとか。
 それとも,やはり血液型占いをするときに4種類では少なすぎるということでもうちょっと種類を増やすことになったのか。OB型とBO型ではまた違うとか。

 いやまぁ,単にO型とB型が足りないというだけのことなのかもしれませんけれども。

 あるいは,このOB型というのは「卒業したにもかかわらずヒマあらば母校の部活動に顔を出して先輩風を吹かす人の血液」だったりするのかもしれない。
 そうすると,OA型というのは「機械のように精密な仕事をする人の血液」か。

 ひょっとすると,オフィス街で見かける彼女たちにはOL型の血液が流れているのかもしれないし,桑田や清原はPL型かもしれない。郷ひろみはGO型か。

 なんていうことばかり考えてるのがAB型なのかもしれないんでした。

「OB型」は新潟市・東堀通8あたり。