紳士物件

　漫画雑誌「少年ジャンプ」が今現在どのくらい売れてるのか知りませんけれども，やはり漫画雑誌の代名詞と言ってもいいんではないかと思われるんでした。多くの少年が読んでおりましたですね。
　でも昔「少年」だった人たちも成長していくわけで，それにつれて「ヤングジャンプ」とか「ビジネスジャンプ」なんていう雑誌がかなり前から登場してきていたわけなんでした。

　そして，今回新しく加わったラインナップが，「紳士ジャンプ」のようなんでありますね。値段は３５０円とちょっと高めだけれども，紳士が買うんだからそのくらいは問題にならないと思われるんでした。
　シルクハットに燕尾服を着てステッキを持った紳士が黒い高級車を降りると，この店に入って「紳士ジャンプをくれたまえ」と言って店のおやじに白紙の小切手を渡したりするのかもしれない。こゆのは紳士とは言わんか。成金か。

　連載作品もすべて紳士。「オッス！オラ悟空！」なんて言いませんね。名刺入れから名刺を出して「わたくし，孫悟空と申します」と名刺交換してから戦い始めたりするのかもしれない。
　これは紳士というよりビジネスマンか？　ビジネスジャンプてのは読んだことないけど，こういう作品ばっかりなのか？

　それとも，「紳士に需要のある作品」というのはそういう紳士的なものではなくて，逆に鬼畜のようなヒドイやつだったりするんであろうか。もう，紳士が普段押さえ込んでいるスゴイどろどろした欲求を満たしてくれるような作品。
　そんなのはもう巷にあふれてるか。いやでも抑圧されてる紳士の欲求というのは，普通の感覚を超越した，ものスゴイものなのかもしれないし。

　そんなわけで，全国の紳士の皆さん，「紳士ジャンプ」はこの栃尾市の傘屋さんに置いてあるようですので，欲求不満解消にぜひどうぞ。

　栃尾市・谷内１あたり。