カギ物件

カギ物件


 古い家の立ち並ぶ道を歩いていると,写真のような,なにやらカギのようなものが目に入ったんでした。ちょっと小さいか。ではちょっと拡大。


「マンホールの蓋の鉤」ということで,確かにカギなんでありますね。これをひっかけてマンホールを開けるらしい。
 工事屋さんがこんなような器具を使う場面は見たことがあるような気がしないでもないのだけれども,家の外壁にかけておくものなのか? と思いつつ歩を進めると,すぐ隣の家にも同じものがあったんでした。


 この近辺には同じものがさらにいくつかあって,マンホールが前にある家には,この鉤がかかっている。どうやらマンホールの数だけこの鉤はあるらしいんでした。

 んー。そういうものなのか? たまたま私の家の前にはマンホールがないから知らなかっただけで,マンホールのある家には必ずこの鉤があるのか? 世の中の常識なのか?
 でも私の近所や,今まで歩いた土地では見たことないな。とすると,普通は目立たぬように家の中に置いておくんだけれども,この地域では家の外壁に鉤をかけておくのがファッションであるということなのか?

 しかし,各マンホールにひとつずつあるということは,それに対応した鉤でないと開かないんでありましょうか。ただの鉤ではなくて,錠前の鍵になっていると。
 こっそり鉤を入れ替えておくと,いざというときパニックになったりするのか? 何がいざというときなんだかわからんけれども。

 それともこれは,伝説の「新潟のカギ」か。どうにもならない非常時に,これらの複数のカギを同時にさしいれて回すと,あらゆるものを破壊し尽くす「新潟砲」が発射されるという…。あなおそろしや。

※そんな伝説はありません。たぶん。

 新発田市・中曽根町2あたり。