じぇーえー物件

じぇーえー物件


 新潟市は本町市場であります。「新潟市の台所」などと呼ばれておりますけれども,「新潟市の玄関」とか「新潟市の居間」とか「新潟市の押入れ」とか「新潟市の裏口」とか「新潟市の便所」とか「新潟市の風呂場」とかはそれぞれどこになるんだろう。

 玄関は,駅とか空港とかがそれにあたるか。風呂場は…なんだかちょっと料金の高いおフロ屋さんが路地にたくさん並んでいるあそこか? いや,どこだか知りませんけれども。
 しかし「新潟市の便所」とか称される地域はイヤだろうなぁ。

 それはさておき,写真は市場内の(たぶん)花屋さん。そのわきに積まれたダンボール箱なんでした。「JAひまわりの菊」。
 これを最初見たときに,たいがいの人は「『ひまわりの菊』てのは何だ。新種か?」とか「どっちやねん」とか「誤植か?」とか思ってしまうんではないかと思われるんでした。

 もちろんこれは,字の色分けを見てもわかるように「JAひまわり」が出荷したところの「菊」なんでありますね。たぶん。
 しかし,ちょっとまぎらわしい。名前をつけるときに考えたりしないもんなんでありましょうか。どこか別のところには「JAきく」があって「向日葵」を出荷してたりするのか?


 こちらは,上と同じ場所だけれども別の日にあった箱。「さくあさま」と平仮名で書かれているけれどもこれはたぶん「佐久・浅間」であって,長野県の地名として少しもおかしくはないわけなんですが。

 ただ,電話番をしている人が早口だったりカツゼツが悪い人だったりすると,「はい。JAさかさまでございます」なんて言ってしまうんではないかと,いらん心配をしてしまったりするわけなんでした。

 しかし,上にある「うつのみや」もそうだけれども,なんでJAの名前はみんなひらがななんだろう。そういう規約でもあるのか?
 JA利用者はみんな漢字が読めないとでも思われてるんではあるまいか。それならば「JA」も「じぇーえー」と書くべき,というよりそんなわけのわからん略語を使っちゃいかんと思ったりするのだけれどもいかがなものか。

 新潟市・本町通6あたり。