意物件

意物件


 カーブミラーに関する物件は,すでにこのページでもたくさん紹介しているわけですけれども,あのシンプルな構成にしてなぜこれだけ物件が生まれるかと思ってしまうでありますね。まぁ,無理に「物件」にしてしまっているのは私なわけですけれども。

 このカーブミラーというのは,「オジギビト」と同じようにそれ自体が路上観察者であるように思えるですね。路傍に立って,いつも道を見ている。ただ立っているだけなら他の交通標識も同じなんだけれども,ミラーの場合は景色を映すということでより「見ている」という感じがするわけなんでした。

 で,上の物件。んー,注意が足りませんね。カーブミラーとしての役割はしっかり果たしているのですけどもね。
 しかし,どうやると「意」だけを残して消えてしまうんだろう。「注」がいなくなって「けん」が入ってくるんでありましょうか。そして新生ドリフが。何の話か。

 あるいは,もともと入っていたのは「注」じゃなかったかもしれない。「好」が入ってたりしたのか。でもカーブミラーに好意を寄せられてもなぁ。自分をそのミラーに映すと,ナルシストになってしまうかもしれない。 「上」なんてのが入ってたら,討たれてしまいそうであるな。「尿」が入ってると催してしまって,ドライバーとしては大変そう。


 こちらは肝心のミラー部分がなくなっていて,もはやカーブミラーとは言えないトマソンミラー。「注意」とも書かれていないし,注意されても困ってしまうかもしれない。できる仕事もなくて,電柱にもたれてただぼっと空を眺めているような風情であります。

 しかし,こうスッポリとミラーだけがないというのも珍しい。ミラーをはめる部分が全部なくなって,支柱だけになってるというのは割とよく見るけれども。


 こちらはその支柱すらなくて,ただ「↑注意」ということなのだけれども,カーブミラーはどこへ行ってしまったのか。いやカーブミラーがあったわけではないのかもしれないけど,でもこれはやっぱりカーブミラーの一部のような気がするなぁ。ここの地主がプレートだけガメてきたのか?
 後ろが家一件分の空き地になってるのも気になるところ。家とカーブミラーが漂流教室のように時空のひずみに飲み込まれ,「注意」だけ残して消滅してしまったのかもしれない。ちがうか。


 これはカーブミラーではないんだれけども,まぁ,オマケ。
「注意 雪落ちます」ということで,屋根から雪が落ちてくるので上に注意しないといけないんでした。いや実際,屋根から落ちてくる雪というのはキケンでありますね。不意にやられると,何がどうなったのかわからなくなる。まぁ,よほど豪雪地でよほど運が悪くないと命まではとられないですけれども。

 でも,この「雪」の「ヨ」が「田」に変わると,よほど運が良くないと命とられちゃうですね。まぁ,ヘンクツなオヤジにただこっぴどく怒られるだけかもしれませんが。

「意」は岩室村・和納あたり。
「ノーミラー」は栃尾市・谷内2あたり。
「注意だけ」は新発田市・西園町3あたり。
「落ちます」は中条町・新栄町あたり。