暴れ物件

暴れ物件


 さるタクシー会社の車庫に掲げられた,標語というか努力目標のようなもの。下の方はまぁいいとして,上の「作ろう安全 こわそう無暴」というのはどんなもんでありましょうか。前半はいいですけどもね。後半の「こわそう無暴」というのは。

「無謀」だとわかるような気もするんですが。そうではなくて「無暴」。
「こわす」というのを「やめる」だと解釈すると,「暴れないことをやめよう」となるわけで,すなわち「お客を乗せたら必ず一度は暴れよう」ということだと思われるんでした。
 んー,これは怖いですね。お客としてタクシーに乗ると,運転手がいつ暴れだすかわからない。降りるときとかならまだしも,高速道路の上で暴れだしたりしたら…。

 さらに,前半の「作ろう安全」も実は誤変換であって,ホントは「繕う安全」だったりするのかもしれない。
 安全をつくろっておいて,必ず一度は暴れるタクシー。スリル満点でありますね。しかしまぁ,そういうスリルあふれるタクシーというのも,これからの業界には必要なのかもしれない。必要じゃないか。



 こちらは人のお名前。いや毎回言ってることですが,個人の名前を無闇に面白がったりしちゃいけません。いけませんが,まぁ無闇じゃなければいいかなと。面白いと思ってしまったのはしょうがないし。自分でカンバン出してるんだから,知られちゃ困るわけでもないだろうし。…と自己弁護しておいてと。

 そんなわけで,「ぶとう」さんであります。んー,なんだかもう,言葉で通じなければ力でねじ伏せて大暴れするみたいな感じでありますね。武闘さん。あるいは,優雅な踊りで人々を魅了する舞踏さんか。

 はたまた,それらをモードチェンジして戦ったりするのか。
「シロー,チェンジ!! 舞踏シロー!」とか「シロー2段変身!! 武闘シロー!」なんて叫んで。
 間違って「チェィンジ!! 葡萄シロー!」なんて言っちゃうと敵に食べられちゃうのね。
 罵倒シローだと口先だけのうるさいやつになったり不動シローだと動けなくなっちゃったりとか…。
 …ああ,何言ってんだか自分でもわからない…。

 いややっぱりね,人の名前で遊んじゃいけません。ただでさえ,子どものころは「わーい! シローが来た! ぶとうぶとう シローをぶとう!」とか言ってはやされて,ポカポカぶたれたりしてたのかもしれないのに。
 で,怒りが頂点に達すると武闘シローに変身して大暴れ…。

 だから遊んじゃイカンってば。

「無暴」は津川町。ごめん。詳しい地名は忘れた。
「ぶとう」は柏崎市・松波あたり。

 ああ。シローさん,カンバン出すほどだから有力者なんだろうなぁ。市会議員様だったでしょうか。次の選挙では投票しますんで,どうか抹殺しないでくださいませ。
 私は柏崎市民じゃないけれども。