染物件
染物件
歌舞伎役者というのはどうも機械っぽい動きをすると思っていたら,やはり工場で作られているようなんでした。ただ,大きな工場で量産するんではなくて,小さな工場で狭い範囲の特定の規格を細々と作っているようでありますね。
ここはその中でも「市川染…」という規格を作る工場らしいんでした。その中でも一番売れ筋なのが「五郎タイプ」。代々の染五郎なんかはここで作られたんでありましょうか。
そうすると,割と有名どころを担当する工場のように思われるですね。でも時代によって機能がカスタマイズされて,最近のものにはトレンディ回路なんかを組み込んであったり,オプションで妹がついてたりするのかもしれない。
しかし新潟県にそんな工場があったとは。他の土地には「尾上菊工場」とか「坂東玉工場」なんかがあったりするんでありましょうか。
歌舞伎じゃないけど「海老一染工場」なんてのがあるとイヤだなぁ。しかも量産タイプ。ベルトコンベアに乗って次から次へと「おめでとうございます!」「おめでとうございます!」「いつもよりよけいに回しております!」とか言いながら何百体と出てきたら,うるさくてたまらない。
しかしまぁ,あの動きの精密さもやはり機械っぽくはあるなぁ。逆に,機械ではマネできなかったりするのか?
村松町・乙あたり。