恩讐物件

　まず状況説明から。ここは「スナック・マリオネット」の店先であって，車が２～３台停められる駐車すぺすになっているんでした。そしてその隣は「沖縄料理・琉球屋」で，こちらは独自の駐車スペースを持たないんだけれども，私ですら行ったことがあるという，小さいながらも比較的有名なお店なんでした。

　で，写真の物件。世の中には「一見するとよくわからんのだけれども，よく読むとわかってくる」という文章と「一見しただけで意味はわかるんだけれども，よく読むとわからなくなる」という文章があるですね。この物件は，後者の典型例。

　要は「ここに無断で駐車するな」ということで，それはよくわかるんだけれども，じっくり読んでみると「？？」となるんでした。でも「一見して意味が通じる」というのがカンバンの評価基準であるならば，これはすばらしいカンバンなのかもしれない。

　まあナゾはいろいろあるのだけれども，「電気がつくと店内にベルなる」というのもナゾでありますね。光センサーでもあって，車が入るとわかるということか。すごい装置だ。うるさそうだけど。
　あるいは，新潟にはベルナールという結婚式場があるけれども，店内にそれが出現するのか。ちがうな。

「流球屋でない」って，漢字ちがうし。お隣なのに。いやでも，これはわざと間違えてるんであろうか。もとはと言えば，自分の店には客がいないのに琉球屋の客が自分の駐車場に停めてるというのがアタマにきたんだろうし。
　その辺の恩讐を感じさせるカンバンでもあるんでした。いや，もちろんこれは私の勝手な憶測であって，真実とは（多分）異なるわけなんですけれども。

　しかし，こういうのを見るとやっぱり駐車場関係でよほどクヤシイ思いをしたんだろうなぁ…，と思っちゃうですね。

　水原町・中央町２あたり。