クシ物件

クシ物件


 いやまぁ,床屋さんの名前がたまたま「クシさん」であるというだけで,特におかしいことはないんですけれども。でもなんだかね,ちょっと面白かったりするんでした。
 理容師学校のときにはさんざんからかわれたかもしれない。でも同級生の「波佐見さん」やモンゴル留学生の「バリー・カーンさん」と励ましあいながらようやく夢の理容師になれたのかもしれない。

 と,ここまで考えて気付いたのだけれども,この「クシさん」は女性だろうか。となりでデンキ屋さんをやってるのがダンナさんだとすると,そうかもしれない。そうすると,この「クシさん」は結婚して名前が変わったんではないか。
 もしかすると,理容に命をかける旧姓××さんは,この「クシ」という名前がほしくて今のダンナさんと結婚したんでは。…なんてこと言ってると失礼でありますね。


 こちらは「みつけタクシー」。見附市に近いから「見附タクシー」なんだろうけれども,わざわざひらがなで書いていることによって,何か妙な感じがしてしまうんでした。

 子供向けマンガのキャラが語尾に特殊な言葉をつけて話したりするけれども(コロ助の「ナリ」とか),これも主人公のクシ丸(魔法の櫛で髪型を変えるとさまざまな能力を発揮できる)がパートナーの少年(メガネ)に「あー。どこ行ってたクシか。ずいぶん探したクシよ。やっと見つけたクシー」とか言ってるようなんでした。ちがうか。
 いや,ひょっとするとタワシ屋さんのカンバンなのかもしれないけれども。

 上は新潟市・上所上あたり(ああ。しかも住所が「カミ所カミ」だなんて)。
 下は中之島町・中之島あたり。