かゆみ物件

かゆみ物件


 新潟市内でも,ちょっと町なかを外れればすぐに農村のたたずまいをみせるところが多いんでした。そういう,普段通っている道をちょっと一本はずれた道を歩くというのは,心地よいでありますね。

 で,そんな道を歩いてるとレトロ調のカンバンが壁についてたりするわけなんでした。金鳥とかアースのやつとか,薬系が多いんだけど,これもそのひとつのようなんでした。

 ただ,メーカーとか商品名が書いてない。ただ「虫さされ かゆみ」と書いてあるだけ。虫にさされたときのかゆみに対して,どうすればよいということなのか。

 そこで目に付くのが,下に悠然と寝そべっている白い大きな犬でありますね。「かゆみが我慢できないときは,この犬に身体を噛ませなさい。そうすれば,痛みでかゆみを忘れます」ということなのかもしれない。

 いや単にこの家に住んでいるのが「虫さされ・かゆみ」という名前の夫婦なのかもしれませんが。漫才師にいそうな名前ではあるな。

 新潟市・小新あたり。