意訳物件

意訳物件


 また写真がでかくて申し訳ない。いやあやまることもないんだけれども。なんせ字が細かいもので。

 で,このカンバン。内容は実に真面目で重要なお知らせ。真面目で律義なんだけれども,その真面目さの中にズレがあることによって,なんだか面白くなってしまうんでした。
 このカンバンはちらっと斜め読みするだけで必要な情報が頭に入るよくできたカンバンなんだけれども,じっくりながめると実はムダな面白さがあるわけなんでした。

 なにがムダな面白さかというと,ルビでありますね。漢字には全部ルビがふってあるんだけれども,その中にカッコにかこまれたルビがあるんですね。
  

「上流」と書いて「かみのほう」。「左記」と書いて「つぎ」。「危険」と書いて「あぶない」。

 わざわざカッコをつけているということは,あえて意訳しているということを示しているんではないかと思われるんでした。それが効果をあげているかどうかは別として。

 で,そういう目でもう一度カンバンを見てみると,もうひとつカッコがあるのに気付くわけでありますね。
 すなわち,「ダムの放流による増水に注意」と書いて「ダムのみずをながしかわのみずがふえることがあるからきをつけよ」と読む!
 んー。これはなんだかスゴイ。

 見附市・今町あたり。