カウントダウン物件

　だいぶ古いアパート「山三荘」であります。人は住んでいるのやらいないのやら。
　その壁面に掲げられている木製の「山三荘」の文字型は，どんどんはがれ落ちてしまって「三」の字しか残っていないんでした。

　そしてその「三」も一部がはがれ始め，いまや「二」になろうとしている…。これが「二」になり「一」になり，「一」もなくなってしまったとき，「山三荘」はなくなってしまうんではないかと思われるんでした。

　こちらは道路案内標識ですけれども，この大胆なスペースの使い方がよろしいですね。大いなるムダというか。と言ってもこれが完成形ではなくて，信濃川にかかる新しい橋，柳都大橋が完成すると表示が増えていくんだろうと思われるわけなんでした。

　でもこの写真だけを見ていると実は表示が減っていってるんではないかという妄想もふくらむですね。町や道がなくなっていくと，表示も減っていく。あるいは，表示がなくなると町もなくなっていくんであって，このカンバンがなくなったとき入船町もなくなってしまう…という，住んでいる人にはたいへん申し訳ない妄想。

　上は西堀４あたり。
　下は秣川岸あたり。