善意物件

善意物件


 街を歩いていると,たまにこういった胸像というのを見かけますですね。その土地のために尽力した偉い人の像を,後世の人がみんなでお金をだしあって作ったり,お金を儲けた人が自分へのご褒美に作ったりするんではないかと思われるんでした。

 しかし,こういうのってのは作られてうれしいもんなのかどうか。偉くもないし金持ちでもない私にはよくわからんのでした。いやまあ作られればうれしいんだろうけれども,なんか胸像というのはギャグの対象になってしまっていて,笑い者というかさらし者にされてるような気がして。クラーク博士とか西郷隆盛とかの全身像だとそうでもないんだけど。
 やはり,かくし芸大会のハナ肇あたりからそういうイメージになってしまったのか。

 この胸像の方も,敬愛されていたんでありましょうか。お供え物のように,コーラの缶と鮭缶が置いてあるんでした。でもやはりそれも…笑っちゃいますですね。びしっと背広着て真面目な表情して,前にあるのがコーラと鮭缶では。見えてない下は,ステテコでもはいてそう。

 置いた人はもちろん善意でやってる…と思うんだけれどもどうなんだろう。もうちょっとまともな皿やコップを家から持ってくることもできるはずだけど。この胸像の人は,実際にコーラと鮭缶が好きだったんであろうか。

 関係ないけど,この物件のファイル名は「善意」ということで「zeni.html」。「善意」も「銭」も同じなのだなぁ。

 三条市・本町1あたり。