こけむし物件
こけむし物件
見る人が見ればわかるんだろうけれども,そうでない人にはなんだかよくわからない機械の一部でありますね。たぶん。少なくとも金属製品。
もうとうの昔に現役は引退して,長い間ここでこうして横になっているようなのでした。
こういった古いかつての機械は,古い家の片隅なんかによくあるんでそれほど珍しくはないんだけれども,ちょっと目を引いたのは,コケだったんでした。機械の足元の方に青々とというか緑々としたコケが。
「お。金属にもコケって生えるんだっけか」と思って見ると,コケの生えているのは機械を固定していたと思われる木の板だったのでした。「んー。まあ,木にはコケも生えるだろうなぁ」と思ったものの,さらによく見ると金属部分にも侵食してるようなんですね。木の板から徐々に金属の方へ。
石にはコケが生えるわけだから,金属に生えてもおかしくはないんだろうけど,なんかあんまりそういうイメージないですね。だからちょっと意外。
コケってのは石に生えるというより,石のわずかな凹凸に水が入りこんで湿気を帯びたところに生えるのかな。だとすると新しいピカピカの金属には生えないけれども,古くなってザラザラになった金属には生えるかもしれない。
いや私は生物関係はまったくのモンガイカンなんで,まったく的の外れたことを考えてるような気もするんだけど。誰かコケ博士の人がいたら教えてくださいませ。博士じゃなくてもいいんですが。その前に自分で調べればわかるんだろうけれども,私はモノグサなのだ。
こちらは神社にある石の灯ろう。かさの部分だけに見事にコケが。作為的なものなのかもしれないけど,キレイなもんでありますね。
作為的だとしても,時間はかかりそうだけどなぁ。「こけのむすまで」ってのは長い時間の代名詞(名詞ではないか)なわけだし。それとも,これは灯ろうのカツラなのか?
あるいは,「こけのむすまで」ってのはその気になれば意外と短期間なのか。さざれいしがいわおとなるのは相当時間かかりそうだけど。だいたい,ホントになるのか?
こちらも,岩石博士の方がいましたら教えて下さいませ。博士じゃなくてもいいんですが。
上の写真は谷内あたり。下は木山の金刀比羅神社。