キンタク物件

キンタク物件


「良寛研究所」の入口付近には良寛の詩だか文章だかなんだか(読んでないんでよくわからない)を彫った黒い石板がはめ込んであり,そのわきにはこじんまりと「禁拓」と書き込んであったりするのでした。

 まあ,「研究所」と言っても普通の民家に堂々としたカンバンがかかってるくらいなんですが。いや,有名なところなのかもしれないですけどもね。私はこんなところにこんな研究所があるとは知らなかった。

 で,この「禁拓」の文字,ぱっと見にはイタズラ書きのようで,隣に石板を発見して初めて有用なものである(と思われる)とわかるのでした。
 最初ステッカーのようなものが貼られていて,それがはがれたので直接壁に書いたようで,それだけ必要なものなのかもしれない。

「禁拓」すなわち,この石板の拓本をとることを禁ずるということだと思われるのだけれど,いるんであろうか?とる人が。
 まあ,人の趣味と言うのはそれぞれなわけで,私がカンバンにカメラを向けているのだって,一般の人からは奇異に映ってるんだろうから,人のことは言えないのだけど。

 あるいは,これは良寛とはまったく関係なくて,この家の奥さんがキムタクに夢中で家事をほったらかしているのかもしれない。それで反省して「禁煙」ならぬ「禁拓」を実行中であるという意思表明なのでは…なさそうだな。

 西大畑町あたり。