ケガ象物件

ケガ象物件


 最近はスーパー的な色彩を帯びた薬屋さんというのが増えていて,既存の個人経営でやってる薬局というのは大丈夫なんであろうかと余計な心配をしてしまったりするわけですけれども,実際私もそういう薬局には滅多に行かないわけで,「心配してるくらいなら買いに来い」と言われるかもしれないのでした。

 でも,街を歩けば商店街には必ずそういった薬局はあるわけで,そこに貼り出される数々のコピーは,特にカンバン系の路上観察者にはネタの宝庫だったりするんでした。

 今回の物件はそういったハリガミではなくて,ご存知「サトちゃん」であります。タモリと並んで,薬局の顔と言える存在でありますね。
 そのサトちゃん,通常はただニッコリたたずんでいるだけなんだけれども,このお店ではしっかり自店の商品を自ら使い,PRに努めているわけなんでした。

 で,この「治療」されてる部分をよく見ると,実際に穴があいてるんですね。ドタマかち割られてる。この「治療」は,宣伝のためのものではなかったんでした。でもそれが宣伝の効果もあげているという,転んでもタダでは起きない効率のよい「治療」だったわけなのでした。

 これからの薬局前マスコットは,怪我をしてる形が主流になるかもしれない。いっそ,ミイラ男をマスコットにする会社が出てきてもよさそうだけど,店の前にそんなのが立ってるとコワイか。

 村上市大町あたり。