ホロウ物件

ホロウ物件


 なにが「ホロウ物件」なのかというと,先日私,「スリーピー・ホロウ」という映画をビデオで観たんですね。ティム・バートン監督作品。首無し棋士ちがう首無し騎士が出てくるやつ。
 しかし,誤変換だけども「首無し騎士」よりも「首無し棋士」の方が怖いよなぁ。対戦相手はビビっちゃって絶対勝てませんね。それはともかく。

 その「スリーピー・ホロウ」で「死人の木」ってのが出てくるんでした。言ってみれば,首無し騎士の墓であり,ねぐら。それがなんとも禍禍しく,一目でそれとわかるような木になっていて,その辺がやはり美術的にスゴイなぁと思ったりしたわけなんでした。

 で,その映画を観た翌日近所を歩いていると,写真の木をみつけたんでした。映画の「死人の木」とは全然形や大きさはちがうんですけどもね。でもこの木も,見ているとなんだか気持ちが禍禍しくなってくるような,不安という影が徐々に大きくなりながら背後からおおいかぶさってくるような,そんな感じを受けてしまうわけなんでした。
 なめくじ怪獣が断末魔の叫びをあげているような形。後ろがお墓であるというのも関係してるのかもしれないけれども。いや,後ろがお墓でまだ救われてるのかもしれない。

 しかし,この木がここに存在している理由というのは何なんだろうかと思ってしまいますですね。もう一本こういう木があれば洗濯物をかけられるのかもしれないけど。やはり切るとタタリがあったりするのか?
 ああ。ネタにしちゃったけど,タタらないで。

 牡丹山1あたり。