ひとこと物件48


 物件について書かんでもいいことをぐだぐだと書いているというのが当サイトの特徴のひとつでありますけれども,たまにひとことで終わらせるのもよいかなと,いう感じのものが「ひとこと物件」であります。

 実際はFacebookなどに載せた写真の再掲が多くなりますけれども。あちらとこちらでは見られる層が違うような気がするので,こちらでも有効活用しようかということなんでした。
 うちの物件を好んでくれる(うだうだと余計なことばかり妄想しているのが好きな)人には物足りないかもしれないけれども。

 今回はテーマなしのひとこと物件。相変わらずひとことにはなっていませんけれども、雑多な物件でお送りします。




 現在営業しているかどうかわかりませんけれども、店構えから喫茶店のようなところであるような感じの建物なんでした。

 その窓の外に植えられている樹木であります。窓にピッタリと張り付くように植えられていますけれども、真ん中部分の葉や枝がくり抜くように刈られているんでした。まるで透視図のようであります。透視樹木。

 窓際の席から外が見えるように、暗くならないようにしたのかどうか。それならそもそもなぜここに植えたのか。ちょっと中の席から見てみたい物件ではあります。

 新潟市中央区。




 現在営業はしていなそうな店舗あとであります。
「( )茨木 店」と、会社の形態と業種が空白になっているんでした。トマソンでいうところの「ウヤマタイプ」でありますね。あとから別の商売を始めてもいいように、その部分だけ空白になっている……ように読み取れてしまう物件であります。

 株式会社でも有限会社でもいいし、何を扱っても構わない。ただ「茨木」という名前だけは残してほしいという、ある種の執念を感じてしまうお店あとなんでした。

 新潟市秋葉区。




 ブロック塀に貼り出されたハリガミであります。
 まぁ、特に何がということでもないんですけれども、乱雑そうでいてちょっと整えたのかなという感じのするタバコの散らばり方がオモシロく感じてしまったんでした。
 写真を撮るときに「あ。もうちょっとこのタバコを寄せた方がいいかな。でもそうするとバランスが」とか言いながら楽しんでいたんではないかと。
 誰かが捨てた実際のタバコと空き箱の写真を撮ったのだとは思えない配置だし。

 あるいは「たばこ」さんという女性に愛想を尽かされた男による悲痛な叫びなのかもしれませんが。

 新潟市中央区。




 以前にも何度か物件にしたかもしれない、畑の生首であります。カカシの役割なんだろうとは思いますけれども、こうひとかたまりになっていると狂気を感じてしまうところではあります。

 マネキン人形の首というのはこうやって畑で栽培して収穫するのだ、というのはいつものオチでありますが、こういう風景に慣れてしまうと、この中にホンモノの首が紛れていてもなかなか気づかないかもしれない。ひょっとするとそうやって長期計画で完全犯罪を狙っているのではないかという気もしてくるわけでした。

 新潟市東区。




 オマケ。マンホール蓋であります。新潟市には「ときめき」という地名があって「ときめき橋」という橋もあったりするんでした。
 そのときめき橋を題材にしているわけでありますけれども、蓋の制作上必要と思われる「○」が「め」の字の隣に来てしまっていて、「め」に半濁点がついているみたいになっているんでした。ちょっと発音がしにくそうであります。
「め」と「き」の間の空白が大きいので、ここに「○」が来るのはわかっていたんではないかと思われるわけで、ひょっとしたらほんとうに「ときめ゜き橋」というのが正式名称だったりするんでありましょうか。

 新潟市西区。