49物件



 最近は三条市の物件ばかりで恐縮(する必要はないかもしらんけど)でありますけれども、今回もほぼ三条であります。
 そんな三条を歩いていると気になるのが、駐車場の番号問題なんでした。4や9を避けて番号をつけたがるというものでありますね。
 もちろんそれはどこの土地でも見られるものなんでありますけれども、三条はそれが特に多いような、そしていろんな工夫をしているように見受けられるんでした。

 ということで、上の写真。「44」と「49」が無い。49ははみ出しているだけかもしれませんけれども、44はあからさまに抜けております。
 抜けているわけでありますけれども、十の位の「4」は気にならないのか、というのがこちらとしては気になってしまうわけでした。余計なお世話かもしれませんけれども。

 三条市。


 4や9を使いたくないなら数字以外の文字を使えばいいということで、ひらがなやアルファベットを使っている駐車場も三条には多いんでした。

 で、こちらはひらがなであります。奥の方が見えにくいですけれども、奥は「いろはに」と並んでおります。そして手前は「ちり」。
 となれば「いろは順」になっていると思われるわけでありますけれども、それじゃあ「ほへと」はどこに? と思ってしまうんでした。

 それで裏の方に回ってみると


「ほへ」があったんでした。ありましたけれども、「と」はどこに? と考えるのが普通であります。しかし周囲を巡ってみましたけれども「と」は見当たらなかったんでした。

 ひょっとすると、この駐車場オーナーにとっては「と」は数字の「4」や「9」と同じように忌み字だったりするんでありましょうか。それなら、素直に数字にして「4」「9」を使わなければいいようなものであります。
 あるいは、探し疲れてふと地面に置いた帽子を取ると、その下に小さな「と」があるのかもしれませんが。千枚田の話か。

 三条市。


 こちらはカタカナ使用の駐車場であります。やはり見えづらいので写真大きめで。
 それでもまだ見えにくいですけれども、手前から「ネナラムウエノオヤマケフ……」と続いているんでした。
 暗号のようでありますけれども、おそらくは「イロハ順」でありますね。「……わかよたれそつねならむうゐのおくやまけふこえて……」あたりのようであります。

 ただ、そうだとすると「ゐ」が「エ」になっていたり「おくやま」が「オヤマ」になっていたりするので、ちょっと違いがあったりするんでした。
 新潟弁では「イ」と「エ」の混同があって「色鉛筆」を「エロインピツ」と発音してしまったりするので、あるいは「ゐ」を「え」と読んでしまったのかもしれませんけれども。
 それにしても抜け字もあったりするわけで、やはり忌み字があったりするんでありましょうか。ならば素直に数字にして以下略。

 三条市。


 そしてこちらは色分けであります。一番左が見えませんけれども、上の方が赤黄緑青などで彩られているんでした。
 これであれば忌み字などは関係なくなりそうであります。色の好き嫌いなんかはあるかもしれませんけれども。

 ただ、写真では支柱に隠れて見えにくいですけれども、色の上に番号も振られているようなんでした。そして、左から4番目には「4」の数字が。
 色分けをしておきながら、結局は「4」を使っているというのはどういうことなのか。数字を嫌ったというわけではなかったのかと、混乱してしまうんでした。

 まぁ、色を見分けづらいという人も多いので、色だけにするわけにいかないのかもしれないし、色だけだと契約するときに「緑を借ります」「いやそれは黄緑だ」「いやビリジアンだ」とかいうトラブルになってしまったりするのかもしれませんが。
 シャッターを少し開けると色が見えなくなってしまうというのもオモシロいところではあります。

 三条市。


 オマケ。こちらは三条ではなく、新潟市の物件。
「7」の次が「8−イ」。そして「8−ロ」と続くんでした。そこまでして「9」を使いたくなかったのか。と思ってしまうところでありますけれども、右の方へ行くと。


 しっかり「4」は使っているんでした。まぁ、別に「9」を使いたくなかったということではなくて何か事情があって「8−イ」「8−ロ」なのかもしれませんけれども。
 あるいは「苦しむくらいなら死んだほうがマシだ」というポリシーがあったりするんでありましょうか。

 新潟市中央区。