キノコ物件



 街の中心部の大きめな道路。その歩道の街路樹スペースであります。
「ヤナギ・アジサイ キンシバイ育成中」とのことなんでした。

 しかしやはり「んー。これはキノコなんじゃないのかな」と思ってしまうところではあります。
 この中では「キンシバイ」というのがもうひとつイメージ浮かばないので、それがキノコの名前なのかなと思ったりもしましたけれども、どうもそうではないようなんでした。

 その後またここを通ったときにはキノコは無くなっていたので、収穫されたんでありましょうか。食べた人はマタンゴになっていないように祈るばかりであります。

 新潟市中央区。


 こちらは阿賀野市へ行ったときに体育館だったかの自転車置き場に掲げられていたカンバンであります。
「自転車には 必ず 鍵をかけること」
という何のひねりもない文言でありますけれども、そこに添えられた黒い物体が何であろうかと、思ってしまうわけでした。
 マイクのような、キノコのような。そこから触手のような細い足がブキミに生えて…。

 カンバンとの関連を考えるならば、自転車の鍵の絵なんでありましょうか。確かに、鍵の形に似ているわけでありますけれども。
 でも鍵の絵を描いたところ「それは自転車の鍵の形じゃない。自転車の鍵はもっとヘンな形だ」と当時の子どもたちから指摘を受けて描こうとしたけれども難しくて、諦めてぐちゃぐちゃに塗りつぶしたのかもしれないんでした。

 最近の自転車の鍵はもっと普通の鍵みたいになってるかもしれませんけれども、昔は(今もだろうか?)こんなのだったでありますね。

 阿賀野市。


 こちらはおそらく生えていた樹木を切ったけれども全部撤去することはできなくて残ってしまったもの…であろうと思われるでありますね。
 そしてどこにキノコがあるのかということでありますけれども、無いんでした。

 ただ、その残された木の形が「犬神家の一族」っぽいなぁ…と思ってしまったわけでした。
 湖の中に逆さになって足を突き出している、あの映画のキービジュアルとも言えるようなアレでありますね。
 あれは股間までは出さずに逆立ちしていたわけでありますけれども、これは一糸まとわず股間まで出した形なんではあるまいかと思われるところであります。
 するとこの二股の根本から突き出している突起はキノコ的なものであろうかと。思ってしまったわけなんでした。何が「わけ」なのか。

 新潟市中央区。


 ウイルス騒ぎの大きくなる前、正月に東京へ行ったときに写したものであります。
 駐車場の禁止カンバンであって特段おかしなことが書いてあるわけではないんでした。

 ただ「立小便禁止」のピクトグラム的なものが、腰に手を当てて「どうだっ」というばかりに致しているような感じになっていて、なんだかオモシロくなってしまっているんでした。

 まぁ、やってやれないことはないわけでありますけれども、一つ間違えるとズボンがタイヘンなことになってしまう気がするところであります。それとも全裸だったりするのか。立小便の前に全裸禁止の絵を描かないといけないのではあるまいか。と思ってしまうところでありますね。

 それで何がキノコなのかというところでありますけれども、やはりキノコには手を添えて致しましょうということでありますね。何を言っているのか。

 東京都・港区。