いただき物件



 今回は飲食店のカンバン系を小ネタ風に。

 ということで、「やきとり みやこや」さんのカンバンであります。
 いわゆる「共食いカンバン」というのがあって、それは例えばとんかつ屋さんのカンバンでブタが調理していたり焼肉屋のカンバンでウシが微笑んでいたりするものであります。
 しかし今物件の場合は焼き鳥の店なのにブタを採用しているというのが珍しい感じがするんでした。

 しかも「やきとり限定店舗」ということなので、このブタはもう安心しきって「トリなんかみんな焼いちゃえばいいんですよねー。親父さん」とでも店主に言っているような感じであります。
 でも調子にのってると別のブタ専門店に連れて行かれてアブラで揚げられるしまう未来が見えてくる気がするんでした。

 新潟市中央区。


 寿司といえばもう特別な食事であってそうそう食べられるものではなく、ハレの日に食べるものであるという意識があるのはトシヨリの証拠でありましょうか。

 そんな寿司を。せっかくの美味しい寿司を。洗ってぐちょぐちょのバラバラにしてしまうという最悪の存在。それが「妖怪・すしあらい」であります。
 いやウソですけれども。そんな妖怪はいなかったような気がしますけれども、もしいたとしたらホントに恐ろしいでありますね。
 目の前でなすすべもなく寿司が洗われていく。それに耐えられる人間がどれほどいるでありましょうか。それほどでもないか。いややはり。

 でもまぁ(回らない)寿司屋になんかほぼ行ったことない人間からすると、高級寿司店のカウンターで食ってる人間の隣になら現れてもいいかななどと思ってしまうところでもあるんでした。

 新潟市中央区。


 老舗の海産物屋さんがやっているカフェがあって、そのカンバンであります。
 おそらくはコーヒーカップとお魚が描かれているんだと思いますけれども。

 でもこれをパッと見たときに「単眼の女子が何かを企んでニヤリとしている顔」と言う風に思ってしまったんでした。
 一旦そう見えてしまうともう、そうとしか見えなくなってしまうところであります。
 あるいはホントにそうなのかもしれませんけれども。しれなくないか。

 新潟市中央区。


 書体というのはやはりメッセージ性を持っているように思われるでありますね。
 そういう文法的なものが後天的に刷り込まれているのか、その形に対するイメージを遺伝子レベルで先天的に持っているのかわかりませんけれども。

 こちらのファミリーレストランの場合は文字がくるくるしていて、どうも食事をするところというよりもファッション系のお店のような気がしてくるところであります。
 名前自体が「メイク」ということなので、昔はそういう仕事をしていたけれどもレストランに転職したんではあるまいかと思ってしまうんでした。
 いやおいしいお店なんだろうとは思いますけれども。行ってないのでわかりませんが。


 そしてその近くには美容室も。
 こちらはイメージ通りである気がするところであります。
 書体は完全に一致するので、同じカンバン屋さんが手掛けたんだろうなぁという感じがするでありますね。
 こちらが焼肉屋っぽい書体とかだったらオモシロかったですけれども、そうもいかないか。

 くるくるカンバンはどちらも関川村。