スノー物件



 今年(平成30年。今後のことを考えて西暦にするべきだろうか。まぁいいか)の初めは雪が多く,各地で被害やら混乱やらが生じたりしていたんでした。
 そんなわけで,雪が消える前にちょっと雪がらみの物件を。と思ったりしたわけでした。

 まずは上の写真。
「竹の切りかぶ注意!!」
とのことであります。竹の切り株が,雪の下に埋まっていたりするんでありましょうか。

 雪が積もる前からあったカンバンのような気もしますけれども,雪で見えなくなっているとより一層恐ろしいと思われるんでした。

 なにせ,竹の切り株というと,落とし穴に落ちると下にたくさん設置されていて串刺しになったり,落ちてくる天井にたくさん設置されていて串刺しになったりする,あんな感じのやつかもしれないわけであります。

 それが,見えない雪の下にズラリとならんでいる。
「わーい。雪だー。人型にしてやろー」とか言ってうつ伏せ大の字で雪に倒れこむと,真っ白な雪が深紅に染まるホラーになってしまうかもしれないでした。
 さらにその上に音もなく雪は降り積もり,発見は春の雪解けを待つことに…。


 こちらはどこかの会社の駐車スペースと思われるところであります。
「←駐車場 駐車禁止→」という表示が,バケツか鉢のようなものを土台として高い位置に掲げられているんでした。

 地面に書かれた表示のように見えなくはならないし,場合と状況によっては移動することもできるし,なかなかこの時季便利そうであります。少し重そうだけど。

 でもこの表示があるにも関わらずヘンなところに駐車する車がいたりすると,雪の下に竹の切り株を埋め込まれてパンクさせられたりするのかもしれないんでした。


 こちらは,実は秋に撮っていたものであります。階段の上り口に「雪積場」と書かれたポールが置いてあったんでした。

 これはおそらく,雪が降ったときに適当なところに置かれ,除雪した雪の置き場が示されるんだと思いますけれども,もしこのポールが動かされずにここに置かれたままになって大雪になったとしたら,タイヘンそうであります。

 もう近隣の住民が,我先に雪をこの建物の二階に詰め込んでいくのかもしれない。都市部は雪を捨てる場所に困ってしまうので。
 そして二階から降りるタイミングを失った人は出ることが出来ず,春になってから発見されてしまうのかもしれないんでした。

 この写真を撮った時は「今年は降らないといいがなー」などと思っていたわけでありますけれども,大雪になったわけであります。
 このポールも活躍したでありましょうか。それとも二階に雪が詰め込まれてしまったでありましょうか。いやもちろんそんなことはしないでしょうけれども。(雪のない地方の人に本気にされても困るので)


 こちらも雪のないころ(でも年末)に撮った写真であります。
 やはり階段の上り口に「ナダレに注意」と書かれているんでした。

「ナダレに注意」というのはもちろん「屋根から落ちてくる雪に注意せよ」ということでありますけれども,雪のないときに見ると,二階の住人がズドドドドと雪崩落ちてくるんであろうかと思ってしまうんでした。

 あるいは,ここの二階も実は「雪積場」になっていて,冬場は二階に雪が詰められているのかもしれない。
 春が近くなって緩んでくるとここから雪崩になって落ちてくるのかもしれないでありますね。そしてその中には逃げ遅れた人が…。(雪の降らない地方の方へ。そんなことはありません)

「切りかぶ」は新潟市東区・逢谷内あたり。
「駐車禁止」は新潟市東区・逢谷内あたり。
「雪積場」は新潟市中央区・東大畑通1あたり。
「ナダレ」は新潟市中央区・営所通1あたり。