個室物件



 今回,全編ひとこと的に室外機であります。
 エアコンの室外機はそれだけで路上観察の対象としている人もいるようなものであります。いろいろ分類したり模型を作ったりまでする人もいるんでした。

 しかし私はあんまり詳しくはないので,自分なりにたたずまいのオモシロいものをちょこちょこと撮っているわけであります。

 そんなわけで,最初の写真。
 室外機はその名の通り室外に置かれているのが多いし,この物件も室外ではあるわけでありますけれども,ぴったりとハマっているのがなんだかオモシロいなぁと,思ったわけでした。

 あらかじめエアコン室外機込みで設計されているんでしょうけれども,室外機の大きさというのはそんなにずっと変わらないものなのかと,ちょっと心配をしてしまうんでした。

 最初からなのか一度落ちたりしちゃったことがあるのか,チェーンで抑えられているところもポイントであります。そこから錆びていっている。
 チェーンでつながれていると,犬のように思えてくるんでした。不用意に手を出すと噛まれてしまうかもしれないでありますね。
 室外機だけど。


 続いて,2段室外機であります。旅館か飲食店か何かだったかと思いますけれども,少し大きめの室外機なんでした。
 こちらも,室外機の場所としてあらかじめ設計されているようであります。それぞれにひさしまでついて。

 なんだか,2段ベッドのようであります。兄弟か,何かの隊員か。寝ていても緊急時にはここから出動しそうであります。いや室外機なんですけれども。
 さらに下にある扉をあけると,大御所がでてきたりするんでありましょうか。何の大御所か。


 こちらは完全に外でありますけれども,鉄壁の守りなんでした。まるで要塞であります。

 あまりの威力に,普段は閉ざされた中で静かに眠り封印されているけれども,出番が来ると封印が解かれ扉がギギギギと開けられて「む。出番か。やれやれ。しょうがないのぅ」などと言いながら敵を一掃してしまいそうであります。
 いや,室外機なんですけれども。


 こちらは完全に外なんでした。
 もういろんなところが錆びたりボロボロになったりしていて,老境といった感じでありますね。

 前に土やスコップを置いてもらって「わしゃもう土いじりだけが楽しみでのぅ。昔は暴れまわって恐れられたもんじゃが」などと昔話をしだしそうであります。
 でもいざとなると「若い者にまかせちゃおけん」と言ってファンをまわして敵を吹き飛ばしてしまいそうであります。
 いや,室外機なんですけれども。

「個室室外機」は新潟市中央区・見方町あたり。
「隊員室外機」は新潟市中央区・西湊町通2ノ町あたり。
「要塞室外機」は新潟市中央区・北浜通1番町あたり
「老境室外機」は新潟市中央区・西湊町通4ノ町あたり。