ひとこと物件22


 物件について書かんでもいいことをぐだぐだと書いているというのが当サイトの特徴のひとつでありますけれども,たまにひとことで終わらせるのもよいかなと,いう感じのものが「ひとこと物件」であります。

 実際はFacebookなどに載せた写真の再掲が多くなりますけれども。あちらとこちらでは見られる層が違うような気がするので,こちらでも有効活用しようかということなんでした。
 うちの物件を好んでくれる(うだうだと余計なことばかり妄想しているのが好きな)人には物足りないかもしれないけれども。

 ひとこと物件と小ネタ物件の違いが自分でもよくわからなくなってきていますけれども,ひとことを目指しております。なかなかならないけど。




 今までにも何度か出てきているような気がしますけれども「はきもの店」であります。
 漢字の「履物」だとやはりなんだか読みにくいとか面倒な感じがしてしまうのか,ひらがなで書かれることが多いんでした。

 結果,どうしても「は」を助詞として見てしまいたくなるので,「小島は着物店」という自己主張の強い着物屋さんと考えてしまうわけでした。

 でもひょっとすると「着物店」というのではなくて「肝の店」なのかもしれず,内蔵専門の肉屋さんである可能性も捨てられないわけでした。捨てられるか。

 胎内市。




 道端でふと下を見るとプランターがあって,なんとなく「ホテイさんか」と思ったら例の小人たちのひとりだったんでした。


 あんまりプランターに七福神の布袋さんを置くこともないだろうから,考えればわかることでありますけれども,色がついてないとパッと見でそう見えてしまうんでした。

 そうしてみると,実はあの「七人の小人」というのは七福神なのではないか。毘沙門天や恵比寿がいたりするのではないか,弁財天もいるとしたら七人の中に本当は女性もいるのか,などと考えてしまうわけでした。

 白雪姫はアマテラスで,その眠りをさますために奔走する七福神たち。日本神話はそんな話ではなかったような気もするけれども。

 新潟市中央区。




「命」と書かれた電柱であります。何を意図して書かれたものなのか,さっぱりわからないところなんでした。じっと見ているとゲシュタルトが崩壊してしまいそうな文字であります。

 しかし,そう書かれているからにはやはり「命の電柱」なんでありましょうか。
「ひひひ。このロウソクの炎が消えるとき,お前の命も消えるんじゃよ」という命のロウソクというのはいろんな話に出てきますけれども,命の電柱とはどういうものなのか。

 これが倒れるときに命が消えてしまうのか。しかしよほどのことがない限り倒れなそうであります。頑強な生命力。
 停電になると消えてしまうとしたら,意外とあっけないかもしれないですけれども。

 あるいは,これは「電柱の命(ミコト)」という神様なんでありましょうか。神話に電柱が出てくるのかどうか知りませんけれども。

 新潟市中央区。




 新潟弁というか新潟人の発声というのは「い」と「え」の区別がつきにくい,逆になる,というのはよく言われていることであります。

 それで「いろえんぴつ」は「えろいんぴつ」になるし「越後人がイチゴ食べた」は「イチゴ人が越後食べた」になるし「インフルエンザ」は「エンフルインザ」になったりするわけでした。
 そしてそれは書き文字にも影響を与えるわけでした。主に年配の人が該当することではありますけれども。

 それをふまえた上で物件の写真であります。
 なんだかオシャレそうな名前のお店のカンバンに「ラブラ2向え」と書かれているんでした。「ラブラ2」というのは近辺の商業施設であります。

 新潟以外の人が見たら「このお店はラブラ2にあるからそこへむかえ,というのだな」と思いそうなところでありますけれども,新潟の人間からすると「む。これはお店がラブラ2の向かい側にあるということか?」という選択肢も出てくるんでした。

 おそらくは「お店の向かい側にある」が正解だと思われるところでありますけれども,だとするとこのオシャレなお店のオーナーはバッキバキの年配新潟人である可能性が高いんでした。
 あるいはカンバン製作者が年配新潟人で,「ラブラ2むかい」と書いてほしい旨を電話で受けて「ラブラ2向え」と書いてしまったのかもしれないですけれども。

 あと信号の色順も見逃せないところではあります。

 新潟市中央区。