キャラ物件2




 群馬県桐生市を歩いた時に見かけた,シャッター絵であります。
 おそらくはオバケのQ太郎であろうキャラが達者な筆致で描かれているんでした。お菓子が周囲にちりばめられているあたりも,食いしん坊のQちゃんをよく表している感じでありますね。

 その中でも感心するのが,口であります。シャッターに設けられた郵便受けの外枠を赤く塗り,ちょうど口の部分になるように描かれているんでした。それほどの違和感なく仕上げられているところがさすがでありますね。

 郵便なり新聞なりを配達する人も,ここへ来るとほっこりとしてしまうんではないかと思うところであります。
 逆に機嫌の悪い日は「オラオラ。この郵便物を食らうがいいわ!ふははは」などと言いながら配っていたりするのかもしれない。

 しかし,いかな食いしん坊のQ太郎といえども郵便や新聞などの紙束を口に押し込まれるのはツラそうでありますね。押し込む方もツラいかもしれない。

 そこでここはヤギを描いてみるというのはどうでありましょうか。ヤギなら,いくら紙束を押し込んでも罪悪感は感じずにすみそうであります。
 配達物が食われて消滅してしまうかもしれないという恐怖感は残るかもしれませんけれども。


 こちらはなんというか,きかんしゃトーマスの抜け殻みたいな感じであります。魂を抜かれたのか,魂を入れる前なのか。

 いやまぁ,私はあのトーマス(をはじめとする自我を持つ機関車群)というのがどういう存在なのか,知らないんでありますけれども。機械生命体なのか人工知能なのか魔法の産物なのかああ見えて一定の割合で生まれてくるちょっと個性的ではあるけれども普通の人間なのか。

 しかし物件の写真を見るに,機関車という機械のカラダに魔法か何かで魂を注入したのが彼らであるという感じがしてくるところであります。魂をどうやって作るのか,あるいはどこから持ってくるのかわかりませんが。

 機械のカラダを欲する少年を,黒づくめの美女が連れてくるんでありましょうか。そして少年は機関車のカラダを得て,別の少年を乗せてまたやってくるんでありましょうか。
…トーマスってそういう話だったかどうかわかりませんけれども。


 オマケ。これも最初の写真と同様に桐生市で撮ったものであります。
 特定のキャラというわけでもありませんけれども,昔の4コマ漫画のキャラにいそうな感じであります。

 ドラマチックな事件が起こったりするわけではなく,小さなファミリーレストランとその周囲で繰り広げられる平凡な日々を描いていく4コマ。タイトルは「ファミレスくん」

「うちはまぁ,すっごくおいしいわけでもないけどまずくもなく,ぼちぼちとやってますわ」
という感じの主人公が,いいかわるいかわからないような味を出してるような出してないような気がしてくるキャラクターなんでした。
(実際のお店はすごくおいしいのかもしれませんけれども私は入ってないのでわかりません)

「Q太郎」は群馬県桐生市。
「トーマス」は新潟市東区・河渡本町あたり。
「ファミレスくん」は群馬県桐生市。