禁止物件4



 もう前の禁止物件3がいつのことだったのかわからないでありますけれども,とにかく今回は4であります。
 ハリガミというのは何かを禁止するために貼ることが多いので,これは王道なんでありますけれども,それでもそのハリガミごとにさまざまなドラマを妄想する(あくまで妄想)ことができるのがその魅力なわけでした。

 ということで,上の物件。「猛犬に 貼紙禁止」ということなんでした。
 この近所の小学生の間では,こちらで飼っている「猛犬」の背中に「このバカ犬〜」とか「勇気の証」とか書いた紙を貼り付ける,肝試し的な遊びが流行っていたりするんでありましょうか。

 最近では小学生の技術も向上してきて,飼い主さんが気がつくと「猛犬」が貼紙だらけのミイラ犬みたいになっていたりするのかもしれない。
 それで困ってしまった飼い主さんが「貼紙禁止」のハリガミをかかげることにしたのかもしれないんでした。

 あるいはこれは「猛くん」を名指ししたものなんでありましょうか。「猛犬に」ではなく「猛,大に」なんではあるまいか。
 つまりは,近所に住む「猛くん」は道端に落ちている犬などの「大」に「これはウ○コです」などと書いた紙を貼ってまわる趣味があって,町内で問題になっているのかもしれない。
 それをなんとか止めようということでこのような表示をしているのかもしれないんでした。しれなくないか。
(「猛犬」を「猛,大」と読むネタはもう5回ほどやっているような気もしますけれども,ワンパターンを許していただきたいところであります。犬だけに)


 こちらは海岸近くの公園にある遊具であります。老朽化してきているのか昨今の遊具廃止の流れなのか「立入禁止」のテープが張られているんでした。

 少し前に街歩きイベントがあったときに,県外の方たちも多くやってきたわけでありますけれども,そのときに県外勢の人たちが4人でこれに乗ってはしゃいでいて,それを見て私は「やはり消極的な新潟人とは違ってイケナイこともオモシロそうならやってしまうのだなぁ」と思ったんでした。

 しかしよくよく見るとこの「立入禁止」のテープは中央付近に張られていて,外側の乗る部分はテープの外なんでありますね。
 区域的には立入可能な場所なのであって,ルール的には問題ない行為だったんでした。少なくとも,咎められても言い訳はできそうであります。(そうか?)

 あるいは,立入可能なのはこの1メートル四方ばかりの四角形の領域の方であって,外側の領域であるほぼ全世界は実は立入禁止だったりするのかもしれないんでした。
 全世界の人間はこの四角形の中に入らないといけないでありますね。怒られないうちに。(誰に怒られるのか)


 オマケ。こちらは歩道に端にあった何かポールのようなものの跡のようなんでした。ポカリと穴があいております。
 そのすぐわきに「ペットの糞,小便させないで下さい」のプレートが並んでいるんでした。

 これはおそらくここに置かれているんではなくて,どこかに貼られていたものが飛ばされてきて偶然ここに落ちたんではないかと思われますけれども,ホントにそうなのか。

 ひょっとすると,ここに忍者が潜んでいるのかもしれないでありますね。
 忍者はここに筒を通して空気穴としているんだけれども,ときどき犬猫がここでしてしまうのかもしれない。そうすると地獄の苦しみになってしまうので,このプレートを置いたのかもしれないんでした。
 ここにいることバレバレになりますけれども。

「猛犬」は新潟市東区・船江町2あたり。
「立入」は新潟市中央区・西船見町あたり。
「忍者」は新潟市中央区・四ツ屋町1あたり。