再三物件
再三物件
ワイドショーなんかをみていると,芸能人とか政治家がスキャンダルに巻き込まれた時には本人はしゃべらないことが多いのでした。マネージャーとか秘書がレポーターを相手に「ですから,その件については後ほど記者会見を開きます」とか「ですから,関係ないと言ってるじゃないですか」とか言いながら逃げていく。
何が「ですから」なのかこっちはわからないんだけれども,映像に映るまでのあいだに相当レポーターとの応酬があったのだろうと想像されるのでした。
そんなわけで,このカンバンが立てられているところは柵から出入りする人が後を絶たず,カンバンの方も理由を告げるのも疲れてしまって,「だからぁ〜。こっから出入りすんなよ,お前らよぉ〜」と言いたいところを少し丁寧に言ってるのではないかと,思ったりするのでした。
いやもちろん「ですから」の上には本来,目立つように白地に赤で「危険」の文字があったんだろうけれども,そういう大事なところからまず消えていくものなのでした。
いっそ「地雷原ですから」とかハッタリかましておけば入らないかもしれないけど,ウソはいかんか。あるいは「後生ですから」と情に訴えるというのも…効かないか,やっぱり。