バリケード物件
バリケード物件
「猫よけには水入りペットボトルが有効である」という話がまずあって,最近では「それは間違いで,そんなものはなんの効果も無い」ということになっているらしいんだけれども,本当はどうなんだろう。
でもまぁ,この写真のようにぐるりと囲ってしまえば,猫も入りづらいのは確かでありますね。しかし,このペットボトル群は一体何を守っているのか。そんなに大事なものがこの街路樹の根元にはあるのか。と思ってしまうのも確かな話なんでした。
都会の中の少ない砂場を求めて,猫がここでウ○コをするのを防いでいるのかもしれないけれども,なんだかスゴイ執念を感じてしまいますですね。
で,これを見てると,赤瀬川原平翁の「宇宙の缶詰」という作品を思い出してしまうのでした。どんなのかというと,蟹缶の外側にあるレッテルをはがして,それを缶の内側に貼ってしまうわけですね。そして,その缶の蓋を閉じるとその瞬間,我々のいる空間,宇宙すべてが缶の中に入ってしまう…というもの。
このペットボトルによって閉じられた空間,どちらが外でどちらが内なのか…。
こちらは,簡易バリケード。この犬はちゃんと鎖でつながれているんですけれどもね。それじゃあまだ不安ということで,ついたてを置かれてしまっているのでした。実際,このあとそばまで寄ってみたら,すごい勢いで吠えかかってきて,びっくりしたのでした。
上の写真は,本町3あたり。冬場の強風には堪えられそうもないような気もするんだけれども。
下は入舟町5か6あたり。