明るい街物件

明るい街物件


「あいさつは 明るい街づくりの 第一歩」というのはその通りであるような気がするのだけれども,いったいこの絵はどうしたことか。無邪気に微笑む赤ん坊と,後ろ姿の若い女性。この女性からは,なんだかものすごく暗いオーラというか怨念のようなものがにじみ出ているように感じるのでした。夜中に路上でこの絵を見たら眠れなくなるかもしれない。

 パッと見「先輩とのたった一度の過ちで子どもを宿してしまった女子高生が誰にも知られることなく一人で出産して人知れずその子を捨てに来て別れを告げようとしたのだけれども子どもの屈託ない笑顔を見て忍び泣いている」ように見えるんだけれども,ちがうんだろうか。

 これは「いつもあいさつをしているような明るい街なら,こういう悲劇もなくなりますよ」ということなのか?
 それともこの女の人はただの通りすがりで,「捨てられている赤ん坊にもきちんと笑顔であいさつをいたしましょう」ということなのか?
 あるいは「捨てる側も捨てられる側も,別れのあいさつは笑顔でおこないましょう」ということなのか?

 真相を東新潟地区青少年育成協議会に聞いてみようとしたのだけれども(ウソ),このポスターはすでにこの場所からはなくなっていたのでした。やはり怖いと苦情が出たのか?

 アベック食堂近くの馬越跨線橋下にある掲示板。もうポスターはありませんけれども。