すかし物件


 路上観察のひとつの分野(というのか)にはブロック塀を見るというのが最初期からあって,特に飾りブロックとか透かしブロックとか言われるものには愛好者(というのか)も多いようなんでした。
 最近は透かしブロックという言い方が市民権を得ているようなので,こちらでもそれを使わせていただきます。

 うちの場合は分類とか研究とか役に立つことはせずに思ったことをただ書き流すというのが基本的なスタイルなので,透かしブロックに関しても有益な情報はありませんので愛好者の方は怒らないでいただきたいものであります。


 ということで,上の物件。
 この形自体はそれほど珍しいものではないですけれども,この形に配置するとナントカ星人の顔みたいに見えてしまうんでした。タコタイプの宇宙人っぽい感じであります。

 まぁ丸が三つあれば顔に見えるし口も丸ならタコに見えてしまうのはしょうがないところでありますけれども,放射状の線が歌舞伎のくまどりのようになって迫力を増しているのかもしれないんでした。

 この配置にしたというのは,何か外部に対して睨みをきかすというような意図もあったんでありましょうか。


 こちらもなんだか目っぽい感じであります。
 少し回転させるとホントに目のような形になりそうでありますけれども,それをやっちゃうと怖くて泣く子も近所に出てきたりするかもしれない。

 回転せずにこのままの形で見ると「ウルトラセブン」の「ウルトラ警備隊」のマークのようにも見えるでありますね。知らない人は検索してみること。まぁ,だいぶ寸詰まりではありますけれども。

 最初の物件が星人で,こちらは地球防衛側。
 実は,一般市民の知らないところで宇宙人と地球人はすでに戦っていて,どちらの陣営に属しているのかわかるように透かしブロックを配置しているのかもしれないでありますね。しれなくないか。


 こちらはエレベーターの「開く」ボタンのようであります。

 ひょっとすると,このブロックを押すことによって周囲のブロックがゴゴゴゴと動いて通路が現れるというカッコいいシステムだったりするんでありましょうか。
 でも押す手順を間違えるとブロックが倒れてきてタイヘンな目にあったりするのかもしれない。

 これを見た人によっては「グフのコックピットを想起させる」という意見もいただいておりますけれども,知らない人は検索してみること。


 こちらはもう,透かそうという気があるのかどうかと,思ってしまうところであります。
 いや透かし率としては一番透けているということもできますけれども,それでいいのかどうかと。

 あまりにも明け透けであるよりも,チラリと見えるところがいいんだと,なぜか本能的に思ってしまうところでありますね。そうでもないか。
 いやもちろん普段透かしブロックの穴をのぞいたりはしていませんけれども。


 オマケ。これは通常のいわゆる透かしブロックとはちょっと形状の異なる感じがするものでありますが。

 前のほうに「開く」ボタンのようなブロックがありましたけれども,こちらは「降りる」ボタンのようであります。
「降りる」しかないところを見ると,ここは最上階なんでありましょうか。下に地下都市が広がっているとか。違うか。

 ブロックの向こうでは植物が生い茂っていそうでありますね。
 植物がこのデルタ地帯から顔を出してきたりするのかもしれない。若草もゆる三姉妹。何を言っているのか。

「星人」は新潟市中央区・本町通13あたり。
「警備隊」は長岡市・四郎丸1あたり。
「開く」は長岡市・学校町3あたり。
「空白」は長岡市・四郎丸3あたり。
「三姉妹」は新潟市東区・山木戸4あたり。