小ネタ物件127


 さて,小ネタコーナーであります。物件としてはちょっとどうかな? と思うんだけれども,なんだか憎めないようなヤツらを集めてお送りします。本物件とどこが違うんだと思われるかもしれませんが,その辺は「なんとなく」なんでした。

 他の写真とつながらないような物件が小ネタになりやすいわけでありますけれども,小ネタというのは班分けであぶれてしまったはぐれ者グループみたいなものなのか。意外と個性的な面々なのかもしれない。




 畳屋さんであります。カンバンには「田」が三つの「疊」を使っているんでした。出るかな。第2水準内みたいだから大丈夫か。

 文字の成り立ちについてはよくわかりませんけれども,こちらがもともとの字だったんでありましょうか。
 まぁ「タタミ」という言葉自体が「タ」が多いわけでありますけれども,「田」が三つだと「タタタミ」になりはしないかと思ってしまうんでした。そういうことではないか。

 しかし,後ろに見えている名前入りのカンバンでは「田」がひとつの「畳」を使っているんでした。
 吉田さんということで名前にも「田」が入っているので,さすがに「吉田疊店だと田,多すぎ」と思われたんでありましょうか。そうでもないか。

 新潟市秋葉区。





 電器屋さんのカンバンであります。
 ほとんど褪色してしまって真っ白になってしまっていますけれども,緑色の「ラ」という一文字だけ残っているんでした。緑色というのは残りやすかったりするんでありましょうか。

 おそらくは「ナショナルカラーテレビ」と書かれていたんだろうと思いますけれども,カラーテレビという言葉がもう死語になっているわけなので色あせてしまってもしょうがないところではあります。ナショナルというブランドも無いし。

 あるいは,カンバンを白く塗ったんでありましょうか。だとしたら「ラ」を残すということにどういう意味があるのか,興味深いところではあります。

 新潟市中央区。




 こちらはパーマ屋さんであります。カンバンにも別におかしいところはないんでありますけれども。
 ただ,縦に勢いつけて読むと「パーマん」だなぁと…,思っただけなんでした。なんだ,勢いつけて読むって。なんとなく,字の形もパーマンっぽいかなと。

 パーマン4号は関西の人だったと思うけれども「パーマンでっせ。ほんまでっせ」みたいなことを言ってるところを想像してしまったわけでした。
 真っ赤なマントをひるがえし。

 新潟市中央区。




 こちらは遊歩道に立てられたカンバンであります。「大声を出さない」ということなんでした。
 少年が実際に「おおごえ」を出しているイラストもついております。

「ギャートルズ」や「アラレちゃん」のようにマンガでは声がそのまま物質みたいなモノになってぶつかったりする表現がありますけれども,この少年も「おおごえ」という物質を出せたりするんでありましょうか。声を物質化して攻撃するスタンド使いか。

 北海道では「おはよう」が凍るのでそれを集めておいてあとから解かして目覚ましにする,というような落語もありますけれども,この「おおごえ」も固体になるんであればうるさくはないのかもしれないでありますね。

 声を固体にできるんであれば,イヤなことがあったときはその場で「大声」を出し,あとで海岸にでも持っていって声を解放してやればストレスはたまらないかもしれないんでした。ムリか。

 新潟市中央区。