頭上物件



 これ自体が特に物件ということではないんでありますけれども,いわゆるオジギビトであります。
 工事現場などで注意喚起につとめる彼ら(最近は女性のオジギビトも増えたし動物ということすらありますけれども)のことを,オジギビトと言うんでした。
 私が少年期に多大な影響を受けた漫画家のひとりである,とり・みき師が収集し名づけたとされるものであります。
 少年期を過ぎてしばらく作品を見ることもしなかったんでありますけれども,路上観察学会立ち上げ時にその中に名を連ねているのを見てたいへんビックリしたものでありました。

 それはさておき。
 上の写真はお辞儀しているわけではないですけれども,その範疇に含まれるものであります。
 キャラとしては,その濃い風貌から飛雄馬タイプと呼ばれるものでありましょうか。

 その飛雄馬が,えらく驚いて上を見ているんでした。いったいどんなものが落ちてきているのか。
 いやでも彼はとにかくオオゲサだったりするので,意外とたいしたことないものだったりするのかもしれませんが。

 あと,これを見たときの私の第一印象としては,飛雄馬というより楳図かずおキャラっぽく見えたんでした。口元とか目の周りを黒く塗ってみたいなと。
 画力がないので塗りませんが。


 そして,驚いたものの回避が間に合わないと,こんなことになってしまうかもしれないんでした。
 もうあまりのことに,笑うしかなくなって。
「ア,アタマにささっちゃったけど,ヘ,ヘーキだヨホホ〜ン。ホエホエ〜」
とか言って元気そうだったりすると,逆にコワいところではあります。


 オマケ。
 マンションの脇に立つ電柱であります。これは上から何か落ちてくるわけではないですけれども。
 逆に,通常あるもの,電線が無いようなんでした。

 この辺は電線が地中化されているようなので,それに伴って無電線電柱になったのかどうか。
 残しているからには,なにがしかの役には立っているんでしょうけれども。なんだかちょとフシギな感じであります。

「頭上注意」は新潟市中央区・沼垂東1あたり。
「ヨホホン」は新潟市中央区・明石2あたり。
「ノー電線」は新潟市中央区・新島町通2ノ町あたり。