小ネタ物件121
さて,小ネタコーナーであります。物件としてはちょっとどうかな? と思うんだけれども,なんだか憎めないようなヤツらを集めてお送りします。本物件とどこが違うんだと思われるかもしれませんが,その辺は「なんとなく」なんでした。
小ネタ続き。もうこれをデフォルトにしてもいいか? …とか思ったり。
先日柏崎を歩いたときに遭遇した「いろはや製餡所」さんのカンバンであります。
別におかしなことが書いてあるわけでは全然ないんでありますけれども,なんだか書体がおどろおどろしいなぁと,思ってしまったんでした。
ホラー映画のタイトルなんかでありそうな感じであります。そうでもないか。
お店に入ると,ぐらぐらと煮えた大釜を長い棒でかき混ぜていた老婆が振り向き「み〜た〜なぁ〜」とか言われそうであります。(そんなことありません。たぶん)
ただ,その下のおそらく喫茶コーナーであろう「甘味処 餡庵」というのは,同じ書体であるにもかかわらず,カンバンの色も相まってなんだかカワイイ感じがするんでした。
こちらは,メイド服かミニ丈の着物を着たカワイイ孫娘さんが笑顔で「いらっしゃいまっせー。ご主人さまー」とか言ってくれそうであります。(そんなお店じゃない気がしますが)
しかしそれにつられて鼻の下をのばして入っていくといつの間にか気を失い,老婆のもとに送られてあんこの材料にされてしまうのかもしれないんでした。(そんなことありません。絶対。たぶん)
柏崎市。
こちらも柏崎市。「セールスマンの宿 かどや旅館」さんであります。
世にビジネスホテルはたくさんあるし,ビジネスマン向けをうたった旅館というのもよく見ますけれども,そのなかでも「セールスマン」というピンポイントを狙っているというのは珍しい気がするんでした。
まぁ,昔はビジネスマンといえばセールスマンを指していたようなイメージもありますが。
最近は疎まれることの多いセールスマンという職種でありますけれども(そうでもないか? セールスマンの方,ごめんなさい。みなさんの働きがなければ経済は回りません),この宿では暖かく迎え入れてくれるわけでありますね。
宿泊客は全員セールスマンで,みんなでグチを言い合ったり互いに切磋琢磨したりして,日ごろのストレスから解放されるのかもしれないんでした。
喪黒福造氏なども来てくつろいでいたりするんでありましょうか。
柏崎市。
こちらは新潟市の郵便局の駐車場入口であります。
これはもちろん「防犯カメラ設置局」と書かれているわけでありますけれども,「カメラ」の一部がはがれてしまっているんでした。
それで,これが目に入ったときに一瞬「防犯ナメラ設置局」と読んでしまったわけでした。
防犯ナメラとはいったい何であるか。ナメラという怪獣であろうか。
ナメラは郵便局によって飼いならされていて,不審者を見つけると音も無くぬめぬめと近づいていくのかもしれない。
そして不審者が気づいたときにはもう逃げられず,長く大きな舌で全身をねらねらと舐められまくるのかもしれない。
逃げようとしてもナメラの粘液に足をとられ,とらえられ舐めつくされるうちにやがては自らナメラに身をゆだねるように…。
というようなことを,3秒くらいで妄想してしまったわけであります。
たぶん違うとは思いますけれども。
新潟市中央区。
こちらは,割と古めでありますけれどもよく見かけるキリストカンバンであります。
見えづらいですけれども「キリストは墓からよみがえった」というやつでありますね。
ただ,その下に「エサやり やめよう」というハリガミがあったのが,なんだかオモシロかったわけでした。
この辺の人はキリストが墓からよみがえるのをしょっちゅう見ていて,最初は墓から出てきて腹をすかせたキリストにご飯をあげていたんだけれども,それがあまり頻繁にあるものだから残飯が周囲に散乱するようになり,ついには町内で禁止することになったのかも…しれなくないか。
ああ。こんなことを書いてると地獄に落とされてしまうかもしれない。でもうち仏教だから…。という問題でもないけれども,ちょっとバカな妄想が暴走してしまっただけなので,キリスト教の方も怒らないでいただきたい,悔い改めるので勘弁していただきたい,と切に思ったりするわけであります。
新潟市中央区。