コピー物件



 今回はいずれも過去に物件になったことのあるものであります。いわば「その後物件」でありますけれども,まぁそんなことに気づく人もいないだろうなぁということで,フツーに始めるわけでした。

 そんなわけで,上の物件。工事現場などで使われるパイロンとか三角コーンとか呼ばれるものであります。
 通常はこれで何かを守ったりするわけでありますけれども,ここではコーンが水入りペットボトルに囲まれて守られているようなんでした。

 この状態は以前物件にした際から変わっていない(ペットボトルの本数は増えているような気もする)わけでありますけれども,今回気づいたのは,赤いコーンが割れてその下に別のコーンが見えていることなんでした。

 コーンの脱皮でありましょうか。古いコーンがはがれて,新しいコーンが誕生するんでありましょうか。
 生き物が脱皮するときというのは無防備になるものであります。その無防備な状態というのを守るために,ペットボトルが団結して囲んでいたんでありましょうか。
 違うような気はしますけれども。


 こちらは,私のお気に入りであるところの送水口であります。双口の送水口が上下にふたつ並び,角度が上下で違っているもの。
 私はひそかにホルスタイン送水口と呼んでおります。

 以前と違っているのは,うしろの壁に合わせて白く塗られてしまっているところであります。それも悪くはないのかもしれないけれども,やはりちょっと息苦しい感じがしてしまうんでした。

 が,最近また見てみると,下のほうは塗装がはがれてきて,もとの送水口の色がちょっと見えているんでした。緑青が浮いてきたような色。

 これからがんばって塗装を駆逐してくれるんでありましょうか。
 あるいは,これは塗られているんではなくてやはり脱皮しているんでありましょうか。送水口というのは成長期にさしかかると白いサナギになり,やがて新しい姿に生まれ変わるのかもしれないでありますね。
 しれなくないか。


 こちらは,一部では有名な開運稲荷神社の「こんこん様」であります。
 以前は口の部分がおかしな修復されていたことをネタにしていたりしたわけでありますけれども,最近はそれどころではなく顔面崩壊に至ってしまっているんでした。

 なかなか再度の修復もタイヘンなようで,けっこう長い間このままなんでした。
 これ以上崩壊がすすまなければいいがなぁと思っているわけであります。

 あるいは,仁王像の中からキカイダー01が出てきたように,こんこん様の中からヒーローが出てきたりするんでありましょうか。
 出てこないか。

「はがれコーン」は新潟市中央区・田中町あたり。
「はがれ送水口」は新潟市中央区・古町6あたり。
「はがれこんこん」は新潟市中央区・四ツ屋町3あたり。