ぜったい物件



 5月の終わりに,東京スリバチ学会の調布フィールドワークに参加したときに撮った物件。もちろん東京。
 深大寺近く,都立農業高校の農場だかなんだかのフェンスに掲げられたカンバンであります。

「草花を大切に この中に入ってぜったいに遊ばないようにしましょう」
とのことなんでした。

 なんだか,ちょっと持って回ったような言い方であるなぁと思ったわけでありますけれども,「持って回った言い方」っていったい何を持って回っているのか,何かを持ちつつ回りながらしゃべるというのもどういう状況なのか。

 いやそれはともかく「ぜったいに」の位置がどうなのかなぁ,と思ったわけでした。
「ぜったいにこの中に入って遊ばないようにしましょう」ではダメなのかと。

 あえて「ぜったいに」を真ん中に持ってきたということは,「この中に入って」は除外したいということでありましょうか。
 つまりは,中に入ることはかまわないんだけれども,遊ばれては困ると。草花を観察したり愛でたりするのはかまいませんよと,いうことなんでありましょうか。

 フィールドワークのときは入れなかったけれども,入れる日もあるということなので,そういうことなのかもしれないでありますね。

 あるいは,これは外部向けのカンバンではなくて,学生向けのものなのかもしれないでありますね。
「お前ら,この中に入ったら遊んでないで勉強しろよ」という先生からのメッセージだったり…しないか。いや,するかもしれないなぁ。

 東京都・調布市あたり。