つまずき物件



 靴屋さんの店頭ではためいていたノボリであります。
 ウデが悪くてきちんと撮れてないので読みづらいところでありますけれども「つまずきにくい靴」と書かれているんでした。

 これはもうまったく何もおかしなところのないノボリであって,これにおかしさを感じる方がおかしいわけであります。
 おそらく高齢者にとってはありがたい靴なんであろうと思われるんでした。

 ただ,私がこのノボリを見たときは,ちょっと遠目から見ていた上に風ではためいていたので,「つまずきに」の下がよく見えなかったんでした。
 それで,つい「つまずきにいく靴」と読んでしまったんでありますね。

 お笑い芸人が何も無いところでつまずいてみせて笑いをとることがありますけれども,それが楽に自然にできる,芸人御用達の靴なんであろうかと,0.3秒ばかり考えてしまったわけでした。

 もちろん,すぐに「ああ。つまずきにくい…か」と正しい読みができたわけでありますけれども,次には
「人妻キラーの靴がいて,世の亭主族に憎まれているということなのだな」
と考えてしまったわけでした。それはウソですが。

「つまずきにくい」は新潟市東区・松園1あたり。