出張物件10


「ご近所路上観察ファイル」ということで,基本的に近所:新潟県内の物件を取り上げているわけですけれども,時折何かの用事で県外へ行ったりすることもあるわけでした。
 そういった機会に見つけた物件を小ネタ的に紹介しようというのが,出張物件であります。

 年度末で終わる予定だった名古屋出張,またあと半年は続くことに。
 半年でもう10回くらいは行くことになりそうであるなぁ。



 歩道に置かれていた「飛び出し注意」のカンバンであります。カラーコーンを利用しているようなんでした。写ってませんけれども,歩道を狭めるように隣にもうひとつ置いてあって,注意をうながしているんでした。
 ここは駐車場の出口になっていて,車が歩道を横切るので置かれているようであります。

 一応,意味合い的には車に対して「歩行者が飛び出してくる場合があるので,注意して車庫から出るように」と言っているようでありますね。
 しかし実質的には,歩行者に対して「ここから車が出てくるから,注意して歩くように。飛び出すなよ」と言っているように感じられるんでした。

 そして下の方には「移動禁止」と書かれているんでした。
 これは「このカンバンを勝手に動かさないように」と言っているんだと思われますけれども,やはりジャマなので動かしてしまう人もいたりするんでありましょうか。

 あるいは,文字通り「そこで止まれっ! 動くなっ!!」と言っているんでありましょうか。
 このカンバンを見た人は,もうそこから動けなくなってしまうのかもしれない。どんどん人が溜まっていったりしないんでありましょうか。
 そして,誰かが「だるまさんが…」と言うと,一斉に動き出したり…しないか。




 こちらは「駐車禁止及び駐輪禁止 標示板移動禁止」ということであります。

 まぁ「駐車禁止」「駐輪禁止」なわけでありますけれども,ここでもやはり「移動禁止」らしいんでした。標示板というのはこのカンバンのことだと思われますけれども,こういったカンバンというのはそんなに動かされてしまうものなんでありましょうか。
 ロープでつないで動かせないようにしてあるくらいだし。

 新潟では見たことないような気がするので,地域性というのがあったりするのかどうか。
「禁止なら 動かしてしまえ 標示板」と織田信長が言った…という話は聞きませんけれども。
 新潟県民は禁じられたら実力行使には出ずガマンしてしまうことが多いような気がするところであります。
 まぁ,私の目に入ってないだけで新潟でもたくさんあるのかもしれませんが。




 こちらはクリニックのカンバンであって,まったく落ち度はないカンバンなんでした。

 ただ「上更交差点左折 吉野家となり」というのが「交差点を左折したところで吉野家になりました。そして…」と言ってるみたいであるなぁ…と,思ったと,それだけなんでした。

 交差点を左折したら吉野家となって,さらに紆余曲折艱難辛苦の末クリニックになった…というようなストーリーがこれから展開されていく…わけないでありますね。

 しかし「吉野家」というとたぶん牛丼のお店(よしのや)なんだと思いますけれども,一般人の「吉野さんのお宅(よしのけ)」の隣なんだとしたら,見過ごされてしまいそうであります。あるいは,吉野さんの家,クリニック以上に立派なのか。




 こちらは,例によって褪色カンバンであります。大事な部分だから赤で書いたら,消えてしまったというもの。

「○○の放置は みんなの○○ です」ということで,うっすら見える文字および絵の内容から「ふんの放置はみんなの迷惑です」であろうと思われるんでした。

 ただ,消えた文字に対して,下にかかれているトグロ状のものがハッキリと残っているので,そのまま読むと「○○の放置は みんなのウンコです」と読んでしまいそうなんでした。
 何の放置かはわからないけれども,放置するなんていうのはもう人間じゃない,ウンコだ,クソだと,言っているかのようなんでした。そうでもないか。

 ふきだしの中も半分消えてしまって,何言ってるのかわからない状態になっているようであります。
 しかし,このふきだしは犬のセリフなんだとすると,骨なんかくわえながらしゃべっているからハッキリ聞こえないんだという気もするところでありますね。

 ものを食べながら,しかもウンコを横に置いてしゃべるな。というのが,このカンバンの伝えたいところなのかもしれないんでした。しれなくないか。



 今回の物件はすべて名古屋市。