出張物件09
「ご近所路上観察ファイル」ということで,基本的に近所:新潟県内の物件を取り上げているわけですけれども,時折何かの用事で県外へ行ったりすることもあるわけでした。
そういった機会に見つけた物件を小ネタ的に紹介しようというのが,出張物件であります。
そろそろ名古屋出張も終わりかな。まだまだ歩き足りないが。いや歩きに行ってるわけではないのだけど。
大きな道路の交差点の横断歩道わきに掲げられたカンバンであります。
「ボタンを押すと歩行者の青が長くなります」
とのことなんでした。
歩く速度の遅い老人とか足の悪い人とかが,あらかじめボタンを押して横断するんでありましょうか。
こういうボタンというか信号は新潟では見たことないような気がしますけれども,どこかにあるのかどうか。
そういうのが必要になるほど大きな道路が新潟にないのか,県民性の問題なのか,あるけれども気づいてないだけなのか。
それはそれとして,私は最初このカンバンを遠目で見たときに「青」というのが読み取れなくて「首」と読んでしまったんでした。押すと歩行者の首が長くなってしまうボタン。
ろくろ首のような歩行者がぞろぞろと横断歩道を渡っていくのを想像して,我ながらバカだと思ったわけでした。
でもひょっとすると,このボタンを押すと青信号の時間が長くなるのではなくて,信号機の青い表示部分がにょろんと伸びるのかもしれないでありますね。ボタンを離すと縮む。
それが何の役にたつのかわかりませんけれども。
こちらは
「車庫 車の出入り時 通行注意!」
ということで,そう書かれているからには車庫の出入口であろうと思われるんでした。このとき車はいませんでしたけれども。
車の出入り時に,車ではなく通行人のほうに注意をうながすというのは,ちょっと乱暴な感じのするところであります。まぁ,車庫から通行人は見えにくいでしょうけれども。でもしかし。
ただ,「車庫」に「しゃっこ」とルビのふってあるのが,なんだかカワイイと思ったわけでした。
ああ,ふだん「しゃっこ」と言ってるのだろうなぁ,と。
いやでも私の認識がおかしいのであって,「車庫」は「しゃっこ」と読むのが正式なのかもしれませんが。名古屋のカンバンでは「質屋」は「ひちや」だし。
こちらはおそらく佐分利さんとかがやっておられる「さぶり整形外科」さんのカンバンであって,まったくもって何の問題もないわけであります。
単に私が遠くからこのカンバンを見て「サプリ整形外科」と読んでしまっただけなんでした。
「ああ。今やサプリメントをのむだけで骨折が直ったり整形ができてしまうのであるか」
などと思ったわけでした。
いやホントにそれだけで,なんのヒネリも考えもなくて申し訳ない限りであります。
こちらも,なにかおかしいところがあるというわけではなくて「なんだかちょっといいカンバンであるな」と思った,というだけなんでした。
ちょっと見えづらいですけれども,文字は
「最高の味と香おり
コーヒー ハンバーグ カレーライス スパゲッティ
オリエンタルポタージュスープ
ランチ」
ということなんでした。
なんとも昭和っぽい。それも通り過ぎて大正なんではないかと思えるようなレトロ感であります。
「香おり」というのがまずよろしいでありますね。
「オリエンタルポタージュスープ」というのはよくわかりませんけれども,オリエンタルカレーの仲間か何かでありましょうか。ちがうか。
ちょっと気になるのは「ランチ」の前後にもあったはずの文字が消されているところでありますね。
「モーニング」とか「ディナー」とかが以前はあったんでありましょうか。でも体力的に厳しくなってきたので,今はランチのみの営業であるとか,なのか。
だとしたら,ぜひともお体を大事にしつつがんばっていただきたいものであります。
今回の物件はすべて名古屋市。