律義物件2
さる会社建物の壁面に並ぶ雨樋であります。
上から降りてきて,段差のところでクイックイッと2回折れて側溝に水を落とすようなんでした。
それが4列。奥にはさらにあるような。
2度のクイッがなんだか律義な感じであります。
わざわざ段差の上を通るからそうなるわけでありますけれども,これは「我々はあえて苦難の道を行く」という会社の方針を表明しているんでありましょうか。してないか。
シロートにはよくわからない,建物の構造上の何かによってこうなるんでしょうけれども。
さらに,奥から手前に向けて傾斜があるのか,よく見ると奥に行くにつれて段差が小さくなっているようであります。
それにあわせて2段目のクイッの長さもキッチリと変えられているようなんでした。律義であります。
ひょっとすると,雨が降ると樋の長さの違いによって,異なる高さの音が聞こえるように設計されていたりするんでありましょうか。
雨の日にこの前を通ると,心地よい和音が奏でられているのかもしれないでありますね。
しれなくないか。
こちらはさるお宅の,私にはなんだかよくわからない配管であります。
なんだかちょっとカッコイイと思ってしまったんでした。
カクッカクッと律義に直角に曲っては家の中に入ったり出たり地面にもぐったり出たりしつつ家の裏へ。
あたかも迷路のようになっているわけで,中を通るものは迷ったりしないんでありましょうか。迷わないか。
あるいはひょっとすると,これは実は四角い顔のタコ型宇宙人であって,今しもこのお宅を絡めとって乗っ取ろうとしている最中だったりするのかもしれないでありますね。
しれなくないか。
オマケ。
壁などに勝手に張り紙をされるのは迷惑であるので,禁止である旨を知らせるために「張り紙禁止」等の張り紙をしないといけない場合が多々あるわけでした。
しかし,その「張り紙禁止の張り紙」というのは「この紙はいいの?」というツッコミをされてしまいがちなわけで,パラドックスというかジレンマを伴うわけなんでした。
ということ(なのか?)で,こちらの「貼紙禁止」は紙ではなくて律義にも板に書かれているんでした。
これで,ツッコミはなくなりそうでありますね。そのかわりこれからは紙でなく板を貼るヤカラが現れるかもしれませんけれども。
現れないか。いやどうだろう。
「和音」は新潟市西区・流通センター3あたり。
「迷路」は新潟市中央区・沼垂東5あたり。
「貼板」は新潟市中央区・日の出2あたり。