マジか物件



 歩いていてヒョイと顔を上げたらそこに意外なことが書いてあったりすると「マジか」と思ってしまったりするでありますね。
 まぁだいたいは誤解なんでありますけれども。ちょっと脇を見たり考えたりすればとける誤解。でもそれがホントに誤解なのかどうかはわからないんでした。

 ということで,上の物件。何か大がかりな工事をしているようでありますけれども,そこには
「立つ下水道」
と書かれているんでした。

 今の下水道界はそんなことになっているのか!と思ってしまうところであります。スイッチひとつで下水道が立ち上がるんでありましょうか。

 しかし,下水道が立ち上がって何か得があるのかどうか。
 立ち上がって,中のものが流れ出てきたらタイヘンそうであります。
 それを逆手にとって,有事の際に敵が攻めてきたら下水道を立てて迎撃しようということなんでありましょうか。
 あるいはもっと進んでいて,下水道ロボが完成しているんでありましょうか。「下水道,大地に立つ!」なのか。

 ひょっとすると,立つのは下水道そのものじゃないのかもしれないでありますね。
 下水道の造形が非常にセクスィーであって,世の殿方が見ると思わず前かがみにならざるをえないようなモノだったりするんでありましょうか。
 そういうモノであれば,ぜひ見たいような気もするところであります。まぁ,この場合の「たつ」は通常違う字をあてたりしますけれども。

 ということではもちろんなくて,ゲートの左側には「暮らしに役」と書かれているんでした。つまりは「暮らしに役立つ下水道」と書かれていたんでありますね。
 しかし,その全体を見るにはかなり広い視野が必要であり,ゲートで分断されていることもあってどうしても「立つ下水道」と読んでしまうんでした。これだけで一応意味の通る言葉になっているし。

 そんなわけでこれはどうやら男の夢の下水道ではないようでありますけれども,完成後にこの辺を通ると「なぜか立ってしまう」という怪現象が起きたりするかもしれないんでした。しれなくないか。
 なんだかオゲレツで申し訳ない限りであります。


 こちらは,バスの先頭座席に座ったらその前のバスの後ろに書いてあったものであります。そこには
「携帯電話やヘッドホン等の使用は違反です」
とだけ書かれていたんでした。

 これは「え。そうなのか。いつそんな法律が出来たのだ?」と思ってしまうところであります。
 部屋で音楽を聴こうと思ってヘッドホンをつけた瞬間に,警察がドヤドヤと入ってきて現行犯逮捕されてしまうのか。助けを呼ぼうと携帯電話を使うと,さらに罪が重くなってしまうのか。
 使用が違反だということは所持するだけならOKで,ヘッドホンや携帯電話というのは観賞用のオブジェになってしまうのか。

 ということではもちろんなくて,これは「運転中の」という意味合いで書かれているのだろうと思われるんでした。
 バスの後ろを見ているということは,車を運転している人であろう。という理屈のようであります。

 しかし実際に私の場合はバスに乗っていたわけで,運転していたわけではないんでした。そういう立場の人間からすれば「携帯電話ヘッドホンは違反」と唐突に言われると「えええ!?」と思ってしまうわけでした。
 まぁ,バスの乗客であっても,携帯電話で話したり音漏れヘッドホンをしてたりというのはマナー違反になると思いますけれども。

 なお,この写真を撮るにあたり車内でフラッシュを光らせるというマナー違反をしてしまったことをお詫びいたします。すぐ隣に運転手さんがいる場所なのに。そのあとちょっと気まずかった。光らない設定にしてたと思ったんだけどもなぁ。

「立つ?」は新潟市東区・中山4あたり。
「違反?」は新潟市中央区・西堀通6番町あたり。というか,バスですが。