シャッター物件
シャッターといってもカメラのシャッターではなくて,店舗正面や車庫入口を守って開け閉めするときにガラガラいうやつであります。言葉で表現すると意外と難しいな。
どちらももとの言葉は同じものでしょうけれども。直訳すれば「閉めるやつ」。それも意外とカッコいい。そうでもないか。
カメラも,ボタンを押すとレンズの奥であれがガラガラ音を立てて降りてくるようだとカッコいいかもしれない。露出過多の写真ばっかりになりそうですが。
逆に,車庫の入口がカメラのシャッターみたいに周囲から羽が出てくるような形でも未来的でカッコいいかもしれない。一瞬で出入しないといけなくてタイヘンかもしれないですが。
…物件と直接関係ない前置きが長すぎますか。そうですか。
ということで,上の写真。
ごく普通のシャッターであります。下の方には取っ手というか引き手になる部分が白くポツポツと見えております。
そして,その上の方には何かちょっと色の変わったラインのようなものが見えているんでした。
近寄ってみると。
それは下のものとは色の違う引き手がズラリと並んでいたんでした。
ちょっとブキミであります。色合いが肌色っぽいところもなんだか。
たくさんの人の口あるいは耳だけがここに貼り付けられているような。
こういう製品があるのであれば,なにがしかの理由があるんでしょうけれども。
このシャッターの中にはとても貴重なものが入っていて,あける必要のあるときには十数名がかりであけなければいけないとか。
持ち主がタコ型の宇宙人であるとか。
持ち主が千手観音であるとか。
タコ型宇宙人といってもこんなに腕はないような気がするので,千手観音説が有力かもしれないでありますね。そうでもないか。
まぁ,私がシャッターに無知なだけで,ごく当たり前の商品なのかもしれませんけれども。
こちらも普通のシャッターでありますけれども,何かチラリと下に見えているのが気になったんでした。
緑と白と赤のライン。…イタリア?
イタリアの国旗を描いたものだとしても,なぜこの位置に国旗を描く必要があるのか。イタリア大好きな人のお宅なんでありましょうか。
でもここが車庫だとすると,毎日タイヤで国旗を踏んづけていくわけで,大好きなのか大嫌いなのかよくわからないところであります。
あるいは,このシャッターの先はもうイタリアなんでありましょうか。新潟から歩いていけるイタリア。
どこでもドア的になっているのか,車庫の広さ分だけがイタリアの飛び地なのか。
どちらにしても,シャッターをあけると陽気なイタリア男性が片腕を女性の肩にかけて口説きながらピザをもう片方の手に持って「チャオー」とか言ってくれそうであります。偏見か。
ひょっとするとイタリアではなく,色が褪せて緑色になっているけど本当は青であって,青白赤でフランスあるいは床屋さんなのかもしれませんが。ちがうか。
こちらは,ドアを挟んでふたつシャッターが並んでいるんでした。
左側はだいぶさびついていて文字が判別しにくいですけれども,「車庫前に」と書かれているんでした。
右側は新しい感じであります。最近設置し直したようでありますね。
そしておそらく,以前にあった右側のシャッターには,左側の「車庫前に」に続く言葉が書かれていたんではないかと思われるんでした。
バランスを考えると,4文字の言葉でありましょうか。「駐車禁止」とか「駐車厳禁」とかが妥当な線のような気がするでありますね。
「車庫前に 油断大敵」とか「五里霧中」とか「不撓不屈」とか「意味不明」とか書いてあっても,意味不明でオモシロいかもしれませんが。
まぁ,単独で「駐車禁止と書かれている車庫」というのもそれだけで物件になりそうであります。
それはともかく,いきなり隣が新しくなってしまって,左のシャッターも寂しそうでありますね。
いや,若い嫁がきたみたいでうれしいのか?
まぁ,近いうちに自分も新しくなってしまうのかもしれませんが。
そんなわけで,2012年の更新はこれで最後であります。
一応,今年の「シメ」と「シャッター」をかけてみた…というコジツケなんでした。
2013年がいい年でありますように。
「千手」は新潟市西区・小針8あたり。
「イタリア」は新潟市東区・白銀1あたり。
「車庫前に」は新潟市…あれ,どこだっけ。3ヶ月くらい前の写真だが…沼垂の方だったか?以前は写真見れば歩いたときのことが思い出せたのに。トシか?