出張物件07


「ご近所路上観察ファイル」ということで,基本的に近所:新潟県内の物件を取り上げているわけですけれども,時折何かの用事で県外へ行ったりすることもあるわけでした。
 そういった機会に見つけた物件を小ネタ的に紹介しようというのが,出張物件であります。

 今回もやはり名古屋編。いやまぁ,どこへ行ってもやることは一緒なのだけど。



 こちらはおそらく普通に漢方薬とかそういうのを扱っている会社なんだと思いますけれども。
 ただ,この「販倉所」というのがちょっと気になってしまったんでした。
 いや私が無知なだけで,一般的によく使われる単語なのかもしれませんが。

 ここで販売もするし倉庫にもなっている場所だよ,ということなんでありましょうか。確かに,倉庫で販売すれば在庫切れというのはあんまりないのかもしれないでありますね。

 あるいは,漢方屋さんの副業として,倉を売っていたりするんでありましょうか。お持ち帰りのできる倉。
 倉なんて持って帰れないよ〜。という人には,秘伝の漢方薬を飲ませると10万馬力くらいになって,ヒョイと持ち上げて帰っていくのかもしれないでありますね。しれなくないか。




 こちらはコカコーラの自販機でありますけれども,鳥居の絵が貼られているのがなんだかちょっとオモシロかったんでした。
 白地に赤の鳥居は,赤地に白い文字の自販機に違和感無く溶け込んでいるようであります。そうでもないか。

 しかし,こういった鳥居は小便よけに使われることが多いわけでありますけれども,ここでも被害があるんでありましょうか。自販機にかけちゃうような非道な人がいたりするんでありましょうか。
 手前の缶入れの中にしちゃうとか。それも回収する人にとっては悲惨であります。

 ひょっとすると他の角度に2枚鳥居が貼ってあって,コカコーラの自販機にみせかけて実はサントリーの自販機だったり…しないか。




 こちらはなにかのポイントカードの広告カンバンのようであります。
「おとく!たまる!」ということで,詳細はわかりませんけれども別にどこもおかしなところのないカンバンなんでした。

 ただ,この
「おとく!
  たまる!」
というのをチラリと目の端で見たときに,「おたかくとまる!」と読んでしまったんでした。

 人間の目と脳というのは割といいかげんというかうまくできているというか,一字ずつ見なくても一部分だけの情報で意味を構築してしまったりするものであります。
 特にこのカンバンの場合は1行目と2行目が微妙にずれているので,「お」の次に「た」を読みやすい構造になっているというのも一因のようでありますね。

 とはいえ,それでどのような文字列として認識するかというのはその人の経験や精神構造に影響されると思われるわけで,「おたかくとまる」と読んでしまった私はちょっと病んでいるんでありましょうか。




 こちらは,喫茶店というかホットドッグ屋さんなんでありましょうか。その店頭に置かれている,ホットドッグの人であります。

 彼は自らの頭にケチャップを塗りつつ,舌なめずりをしているんでした。
 共食いというか,自分食いをしようとしているわけでありますね。

 しかしそこにケチャップをつけても,口の位置からすると食べるのは難しそうであります。下の方ならまだしも。ウロボロス的になんとか。
 そういう問題ではないか。

 仮に途中で絶命せずに下の方から食べていくことができたとして,最後にはどうなってしまうんでありましょうか。
 体部分を全部食べて頭部だけになったら,口をガバッと大きく開けて裏返しになって消えてしまう…なんていうマンガだったかSFだったかを見たことがある気はしますけれども。

 あるいはこれはホットドッグの人じゃなくて,スキンヘッドの人が大きめのベストとスニーカー以外は何も着ないで巨大なイチモツぶらさげて両手に何か薬物を持ってうろついている…という,先回の「キの字標識」的な像なのかもしれないでありますね。
 地面に擦れて痛そうであります。何を言っているのか。



 今回の物件はすべて名古屋市。