クマネコ物件



 パンダであります。ジャイアントパンダ。
 私は実物を直接見たことないんでありますけれども,キャラクターとしては色んなところに存在するでありますね。
 上の写真も,運送会社だったかのマスコットキャラクターのようなんでした。道路に面した大きなカンバンの一部であります。

 パンダというと,カンカン・ランランとかトントンとかフェイフェイあたりの名前は憶えていますけれども,最近のものは話題になったとしても憶えていないんでした。
 それだけ,パンダが日本にやってきて時間が経ったということでありましょうか。

 そんなわけで,あらためてカンバンのパンダをしげしげと眺めてみたわけでした。すると。


 顔の部分,もうびっしりとひび割れたような感じになっているんでした。ちょっとコワい。

 なんだか,見てはいけないものを見てしまったような気持ちになってしまうところであります。
 若作りの女の人をそばで見たら化粧がひび割れていたみたいな。
 やはり,パンダも年をとるとタイヘンだったりするんでありましょうか。人気商売だし。商売じゃないか。

 あるいは,もともとがパンダじゃなかったりするんでありましょうか。普通の黒い熊に化粧をさせてパンダに仕立て上げているのかもしれない。
 本人(人じゃない)もパンダになるのなんかプライドが許さないけど,妻子を人質(人じゃない)にとられて仕方なくやっているのかもしれないでありますね。

 そう思ってみると,怖く見えてくるところであります。
 このパンダ,目の周りの黒い部分全体を瞳として,白い部分は光として描いているようでありますけれども,実は白い丸だけが瞳で,下の半月形は目のクマ(シャレでなく)なのかもしれない。
 口元は笑っても決して眼は笑うことなく,こちらをじっと見据えているのかもしれないんでした。

 だいたい,クマというのは動物としてコワいものであります。
 もし,動物園からジャイアントパンダが逃げ出したら,客はどういう行動をとるでありましょうか。「キャー。かわいー」と言って近づいていったりするんでありましょうか。そして,動物園側はどういう対処をするのかと思ってしまうわけでした。

 しかし,このヒビの入り方はちょっとゲージツ的に見えてもきそうであります。
 ひょっとすると,このパンダのひびはどこかの地図になっていて,タイヘンなヒミツが隠されていたり…しないか。


 オマケ。これは物件ではないんでありますけれども。

 先日,近所でずっと工事をしていた「雨水貯留施設」が完成したということでその見学会があったので,参加してきたわけでした。
 地下20メートルにある直系5メートルくらいの管の中を,3キロくらい歩くというイベント。

 写真のような管の中を延々と歩いたわけでありますけれども,その中盤あたりに置いてあった自転車とリヤカーがなんだかオモシロかったんでした。
 この管の中をシャーッと自転車で走ったら,気持ちいいのか怖いのか。

 ちなみに,上のパンダはその管の上を走る大きな道路(通称・赤道。あかみち。せきどうに非ず)に面しているんでした。
 いやどうでもいいことですが。

「パンダ」は新潟市東区・下木戸3あたり。
「自転車」は新潟市東区・下木戸3あたり…なのか? というか,地下20メートル。