勝手物件
正月すぎくらいに,お店のシャッターに貼られていたハリガミであります。
「営業日のお知らせ
誠に勝手ではありますが
一月十日から通常通り
営業致しますので
どうぞ宜しくお願い致します」
とのことなんでした。
ちょっと時季をはずれたような気もしますけれども,これ以上はずすともう出せなくなってしまうのでこのあたりで物件にしてしまうわけであります。それはともかく。
まぁ,意味合いとしては「一月九日までお休みさせていただきます」ということだと思われるんでした。
だから「勝手ながら一月九日までお休みさせていただきます」と書けば問題ないような気がするわけでありますね。「勝手に休んで迷惑をかけますが,ごめんなさい」ということになるわけであります。
しかしこちらでは「勝手ながら一月十日から営業します」と書かれているわけで,「勝手に営業再開します。再開すると迷惑かもしれませんが,よろしく」と言っているような感じになってしまっているんでした。
ひょっとすると,何かしでかしてしまって,近隣に営業を自粛するように言われているんでありましょうか。でもどうしても仕事がしたくて,強行営業宣言しているんでありましょうか。
もうこの日付は過ぎてしまっていますけれども,当日ここへ来たら,警察が包囲して営業再開しないように説得したり自衛隊のヘリが上空を旋回したりしていたんでありましょうか。これがきっかけで円高が進んだり内閣支持率が急落したり欧州経済が危なくなったりしたんでありましょうか。しないか。
※もちろん,これは妄想であります。普通に営業を再開して素晴らしい刺繍やらワッペンやらを製作販売されているものと思われます。営業内容はよく知りませんけれども。
オマケ。ちょっと狙っているのがわかるのでうちの物件のストライクゾーンからは外れておりますけれども,まぁ,流れとして出してしまうわけであります。ということで。
こちらは,某駐車場の入口に立てられているカンバンなんでした。隣には,新潟市では一番買われているであろう宝くじ売り場があるんでした。
「♪この駐車場には,それはそれは
すてきな恵比寿様がいるんやでぇ
だから,毎日不法駐車しないで
駐車場を利用してれば,
宝くじも当たるんやでぇ♪」
ということで,まぁ,あのいつだかのヒット曲「トイレの神様」を思わせるような歌詞が書かれているんでした。
私はその「トイレの神様」という曲は全部聴いたのは1回しかないんですけれども,それでもまぁメロディーと歌詞の内容は浮かぶという,それほどヒットしたというか,印象的だった曲でありますね。
カンバンの歌詞も,一見してそれをパクりというかパロディというかオマージュというかリスペクトというか(色んな言葉があるなぁ。よく意味わからんけど)しているのがわかるわけでありますけれども,実際の文字的には「〜には,それはそれは」と「〜がいるんやでぇ」くらいしかカブっていないんでした。
カンバンには(トイレの神様の曲で)とか書いてあるわけではなく,読むほうが勝手にあの曲を思い浮かべているわけでありますね。まぁ,替え歌というのはそういうものかもしれませんが。「作詞」スペースアイ(駐車場の名前)と言い切ってるし。
あの曲をまったく知らないという人には,このカンバンはどのように映るんでありましょうか。
巷にはこういう替え歌的なカンバンはたくさんあって,それに気づいていないということも多いのかもしれないでありますね。
歌詞を(おそらく)参考にしているということに関しては特にお咎めも無いでしょうけれども,むしろ「恵比寿様」を持ち出しているあたりが心配であります。ホントにこの駐車場に恵比寿様がいらっしゃるのかどうか。勝手に担ぎ出したりしたら天罰でもくだるんではあるまいかと余計な心配をしてしまうわけでした。
しかも「すてきな」恵比寿様であります。まぁ,「すてき」というのは容姿に関することだけではありませんけれども,ビジュアル的にほぼ決まっていると思われる恵比寿様に対して「それはそれはすてきな」とつけてしまったら,なかなか出てきづらいんではないかと思ってしまうところであります。
確かめたわけではないので,この駐車場にはホントに八頭身で美少年っぽいイマドキの恵比寿様がいたりするのかもしれませんが。
私もこの駐車場はときどき使いますけれども,見たことは無いんでした。
「勝手に営業」は新潟市中央区・上大川前通7あたり。
「勝手に作詞」は新潟市中央区・上大川前通6あたり。